先日の校内教育サークルでは、学級懇談会がテーマの1つだった。ある先生が、話した内容が心に残った。
その先生は、年度初めに、毎年必ず次の話をするそうである。
まず、教室にある1mの物差しを示す。(1センチ毎に目盛りが付いている。)
子どもさんが100才まで生きるとします。この1㎝が1才だとすると、今6センチ(~12センチ)ですよね。
今の世の中では、殆どの場合、子どもさんが18才の頃までしか一緒にいられません。高校を卒業したら、進学したり、一人暮らしを始めたりして、一緒にいる時間はとても少なくなってしまいます。
子どもさんと一緒に過ごせる時間は、とても貴重です。苦しくても楽しくても、子育てができる時間は限られています。
子育てをぜひ、楽しみましょう。
こういう話である。1m物差しを示すことで、子供と過ごせる時間が分かりやすい。
話を聴いていて、いくつか思い出したことがある。
ある退職校長がこんなことを言っていた。
楽な子育てはありませんが、楽しい子育てはあります。
(子育ては、大変だけれども、楽しいモノでもある。)
まだ思い出した。俵万智さんの短歌を2つ。
たんぽぽの 綿毛を吹いて見せてやる いつかおまえも 飛んでゆくから
アルバムに 去年の夏を見ておりぬ この赤ん坊はもう どこにもいない
そうなのだ。去年保育園児だった我が子は、もういないのである。今は小学1年生になっているから。そう考えると、子育ては一期一会なのだと感じる。