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☆My Everyday Life in Canada☆

カナダに来て19年。2人の子供達の成長記録やカナダの幼児教育など梅ちゃんからの日常エピソード色々☆

はみ出してはならない理由は何!?

2024-02-25 | 学校関係
世界各地に、日本語学校というのがあると思うのですが、その中には日本での学習と同じカリキュラムが受講できるという学校もあります。

そういったカリキュラムの学校は主に駐在で数年間の海外滞在の為に、日本へ帰国した際に日本での学業についていけるようにという目的があると理解しています

平日は現地の学校に通い、週末は1日使って1週間分の学習をし、キャッチアップできるようにと、宿題も多いと聞きます。

日々の現地校で慣れない英語&フランス語漬けの時間でも疲れると思われる中、日本語学校のたくさんの宿題にも取り組み、友達と遊んだり、ゆっくりできるはずの週末も1日つぶして学校へ行く事を続けている子供達がすごいなと感心させられます。

そして、ご家族も週末なのに学校への送迎やお弁当作りがあったりと 毎週大変だろうなあ。。と思います。

ただ。。。。私が聞いてる話は幼稚園でのお話ですが、その貴重な週末の時間と学費を費やしてまで通っている学校の学習へやり方に、大いに疑問を抱く事があり、これが「日本の幼児教育」だとすると、これも大いに疑問を抱く話があります

みなさんはどう思われるでしょうか。

言葉の習得には、聞く力から話す力が育ち、絵本の読み聞かせや日常目にする情報から読む力が育ち、そして書くという力が育つ。

「書く」というのは一番ハードルの高いスキルです。さらに自分が伝えたいことを簡潔にまとめ、相手にわかりやすく伝える。というのは難易度が上がりますよね(私は苦手)。

書くためには、今はタブレットやPCを使って文字をタイプする方法も子供達の学校でも主流になってきているようですが、 伝統的な書き方としては、筆記具を持ち、それを自分の意思で動かして線を引くことで、文字を書くことができる

ステレオタイプな発言かもしれませんが、日本の学校の宿題はこっちの方が主流では!?

そして恐らく、その初めのステップとして、「なぞりがき」の課題があるのかなと予想しますが、問題はその取り組み方。

なぞりの線からはみ出てはならない。というルールがあるそうで
少しでもはみ出すと、今まで書いた分も消して最初からやり直し。

これを幼稚園生に求める意図はなんでしょう。

恐らく通わせている親御さん達の中にも疑問を抱いている方達が少なからずいるのでは?

「書く」というのは、一番ハードルの高いスキルであり、それに取り組むということは、その姿勢をまず認め誉めてあげてもいい取り組みです

中には「書くこと」が好きなお子さんもいます。プリント学習が好きなお子さんもいます。また、お子さんによって、「書く」という事に関心を持つ発達段階にあるお子さん達は、自ら「書いてみたい」「書けるって楽しい」という感覚と共に、書く学習を遊び感覚で取り組むと思います。

こういったお子さん達には、どんどん書かせていいと思うし、プリント学習が好きなお子さんには、どんどんやらせていいと思います

だけど中には、全く興味が持てない子。筆記具を上手に持ったり それを扱うスキルを十分に得ていない発達段階にある子達もそれなりの数いるはずです

その発達段階のお子さん達にも、「丁寧に書く」「線からはみ出さない」「はみ出たら消して書き直し」。そして宿題の量は全員同じ。

想像していただくと、お子さん達が抱えるストレスわかりますよね。

鉛筆を持って書かせたいと思うのなら、以前にも書きましたが「お絵描き」はとってもおすすめの遊びです。

今はタブレットに指で絵を描いたりもできますが、それはそれでやめさせる必要はないけれど、クレヨン、マーカー、絵の具、色鉛筆、筆やスポンジなど様々な筆記具を使い、道具を使って「描く楽しさ」を体感することは、「書ける楽しさ」にもつながっていきます

描く場所も、紙だけに限らず、砂、柔らかいジェルの入った袋、路上、石、木など 何でも良い。 自分の手を使い、それを動かすことで、何かが描ける/書ける。形に変化が起こる。自分が伝えたい事が表現できる。こんな体感はとっても大切

「みんながやってるから。宿題だから。と無理やり 指定されたやり方でやらされる」この取り組みは、「書く事が好きじゃない」「書く事にまだ興味を持てない」お子さん達の「書くことへの意欲を損失させる」アプローチでもあると思います

ここは想像ですが、その宿題は、鉛筆で書かないときっとダメなんですかね。。。。

もし書く事がうまくできない子が、「マーカー」や、好きな色を使った「色鉛筆」でなら書きたいと言ったら、ここの学校の先生達は「いいですよ」と言えるでしょうか。その子の取り組みに花丸をあげられるでしょうか。

例えば「ほ」の2本線が1本だったら、これは「ほ」にならないから2本だと教える必要がある。
「い」と「り」の違いをはっきりさせるには、右側の線の長さに注意する必要があること。

これらは、自分が書いた文字を、自分以外の人が正しく読み取れ、伝えたいことを伝えるために習得した方が良いスキル。

この教え方も「それ、間違ってるよ。こうだよ」と教えるよりも書いたことへの努力を認め、自分が書いた物と、お手本を本人に見比べさせて「似てるけど、何か違うね。どこが違うかわかる?」と間違い探しを本人にさせると、幼稚園生でも自ら間違いに気がついた場合は直すと思います。この時も消して直さなくてもいいんじゃないかな(本人が消したいならそれで良いと思うけど)。 間違いでも一生懸命書いた物をあっさり承諾なく消されたら、幼稚園生も悲しいよ。1つの努力の軌跡として、間違いに気がついて次に書いたものは正しく書けた。これぞ学習では!?

と、私は思いますが。。。。。

ちなみに、我が子達はある程度日本語の読み書き(ひらがな、カタカナ、漢字)もできますが、強制して書かせて教えたりはしていません

うちの子達に限らずだともいますが、2歳ー4、5歳の時に、文字に興味を持つ=読む、自分の名前を書いてみる。などをきっかけに、読む、書くに興味を持った時期が二人ともありました。

そのタイミングに、我が家の場合は絵本とベネッセの通信教材がとてもいい仕事をしてくれて、それこそ発達と興味のタイミングに合わせて ひらがな&カタカナ、数字は勝手に(笑)習得してくれた。感じです。

「はみ出さないように書く」事に目くじら立てずに、「子供が書いてみよう」と試みた姿勢を評価し、取り組みに花丸をあげる方が、子供達はもっと意欲的に「書く」事にも取り組むようになると思うんですけどね。。。。

もう1つ、子供達の発言に対しての先生の対応も、え?軍隊!? ちょっと精神的虐待とも思うような事を聞いて驚いた私です。
学校へ通わせているご家族で、授業参観やお子さんからの発言で疑問を感じた親御さん達がいらしたら、その感覚は間違っていないと思いますよ。

日本語環境という現地校では得られないメリットや、カナダの学校では体験できない日本文化に関する経験などもあると思いますが、1日そこで過ごすお子さん達の事を考え、おかしいと感じて、先生との面談でも納得いかないと思うなら、ご家庭や日系コミュニティとの時間でも 特に幼稚園から低学年の間は学業も心も健やかに育めるのではないかと感じてしまいました。

日本の幼児教育がもしも「型からはみださいこと」や「お行儀」を重要視するのであれば、、、本当にそれが一番大事??と疑問を抱きます。

特に駐在で滞在されているご家族は、せっかくの機会なので是非、現地校の良さを日本へ持ち帰ってほしいです。カナダの学校にも課題はあると思いますが、人権の尊重、多様性とは何か。インクルーシブ教育とは何か。カナダの教育現場から学べる事が沢山あると思うので、親子で体感してみてほしいです。




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多様性インクルーシブの良さと大変さ

2024-02-11 | 学校関係
私がカナダに来た頃は、花火を打ち上げていいのは5月のビクトリアデーと7月のカナダデーのみ。だったような記憶。

この10年の間でも、祝日が増えたり、夏休みの中の祝日にも花火が上がったり、最近は秋ごろにインドのお祭りで、1月の新年はどうだったかなあ。。。。
数日前も夜に突然バンバン花火が上がってる音がして、2月上旬。。。「どこかの国のお祭りかねえ。。。」と家族と話し
「ああ!中国だ!春節だね!」

と、カナダに来た頃には無かったタイミングで花火が打ち上がる日も増えました。

学校行事にも変化があって、カトリック系はおそらく今も学校でイースター、クリスマスなど宗教的に大切な行事はお祝いをするのだと思いますが

パブリックの学校は多様性&インクルーシブの視点から、試行錯誤してるのを感じます。

私が習った幼児教育の観点では、異文化に触れ、知る良い機会。と捉え、特にクラスメイトが持つ文化背景を尊重するためにも 家族にも協力をいただいて、クラスの子供達に話をしてもらったり、写真やビデオを見せたり、本を読んだり、アクティビティをしたりと言った活動も推奨されていました。
個人的には小さい頃から視野が広がり、とてもよい経験にもなると思いました。

ただ、パブリックのスクールボードの方は、生徒の人数なども関係があるのだと思うのと、最終的には校長先生の判断になるのだと思うけれど、基本「学校での祝い事はしない」方針に変わっているみたいです

というのも、うちの子達がキンダーや低学年の頃は、バレンタインはカードを交換したり、ハロウィーンはコスチュームを来てきて、クラスでちょっとしたお菓子を交換したり、持ち寄りパーティーをしたり。なんてことがありました。

が、最近はそういったパーティーはしない傾向にあるみたいです

食べ物を持ってくることへの懸念は、アレルギーのリスクがあるので
アナフィラキシーリスクがある子達への配慮を考えれば、ここは仕方のないこと。また、宗教的に食べられないものがあるお子さんがいるのも実際のところで、学校から提供される食べ物には アレルギー配慮+Halalへの考慮(例えばヨーグルトやチーズなどの加工食品にはゼラチンが入っていないもの)がされています

パーティー(celebration)に関しては、とにかく多民族国家のため、ハロウィンやバレンタインも 西洋文化の1つとして伝統的ではあるけれど、じゃ、先住民伝統行事やお祝い事は? 西洋以外の国から来てる(何世紀もここで暮らしている)方達の文化や伝統行事、お祝い行事は?

と、ぜーーーーんぶに配慮すると、キリがなく、それこそ学校の学習をそれぞれの文化にフォーカスし、授業時間を使ってお祝いイベントをしてしまうと、他の学習時間への影響が出てきることも容易に考えられます

そんな事もあって、ある程度の異文化を学習要素としては取り入れても、イベント事にはしない。そんな方針なのかなと 感じています

なので、スクールボートではメーリングリストやHP、インスタグラムなどを活用して、世界各地のお祝い行事などがさらりと紹介されます

私はこれは初めてみましたが、つい先日 「節分」についてもインスタにあがっていました






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初のお泊まり

2024-02-09 | 学校関係
今週は長男が2泊3日で学校で所属している音楽部の合宿で不在でした

朝はいつもの時間に通学し、金曜日の夜9時頃に学校へお迎え。

長男が通っていた小学校では6年生に、中学では8年生の時に卒業前の楽しいキャンプが恒例であると聞いていましたが、どちらもコロナにて実現叶わず。。。

学校のお泊まり行事に参加したのは初めての事でした。

音楽部は、管楽器、ジャズ、弦楽器、コーラスなどいくつかのグループに分かれていて、9年生と10年生のジュニアグループ、11年生と12年生のシニアグループにわかれている為、普段交流があるのはジュニアグループのメンバーが中心。

でも、この合宿はジュニアとシニアどちらも参加だったので、12年生の大学の音楽科へ進学予定の先輩から吹き方のコツを教えてもらえたり、上手な先輩達と一緒に演奏する機会があったり、楽器のグループ毎に特別講師の方がレクチャーをしてくれたりと、とても充実したプログラムだったようです

宿泊はキャビンで、寝袋を持って行きましたが、食事もバッフェスタイルで 美味しくて満足だったとのこと。ベジタリアンやHalalオプションの配慮もされていたとのこと。

湖のすぐ近くで、凍っていて釣りはできなかったみたいだけど(笑)
天気が良かったので、夕日がとても綺麗だったと写真をみせてくれました

来年もチャンスがあれば絶対に参加したい!と、思った合宿だったそうです。

$300弱の費用でしたが、往復のバス送迎代、2晩の宿泊&食事代8食分?、特別講師のレクチャー代。など考えると、とてもお得なプランに感じます



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金曜日から新学期。

2024-02-05 | 学校関係
カナダの学期制度なんだか複雑に感じてしまうのは私だけ??

キンダーや小中学校も2月と6月に成績表を持って帰ってきて、冬休み、春休みは学期末とは無関係。

通常のキンダーから小学校は時間割も曜日ではなくDay1-Day5というスケジュールで予定が組まれているみたいで、祝日やPD DAYが入って学校がお休みになると そのDAYスケジュールもズレるので、必ずしも月曜日がDAY1 というわけではないからとてもややこしい。。

高校は現在9年生の長男の話だと今年は前期、後期でそれぞれ必要な教科を4つずつ受講し、1年で8教科を履修するみたいです。
なので高校は祝日に関係なく毎日同じスケジュール。
前期に数学を選べば毎日数学があるけれど、後期はない。とかそんな感じで大学のコースに近い感覚なのかな

長男は前期で体育を取っていたので、毎日運動していたけれど、後期は体育がないので自分で意識しないと体を動かす時間が減ってしまう。
この期間にうまく運動系のクラブを取り入れられると良いのだけど。。

そして不思議なのが、長男達の学年は授業中に課題提出やテストがあって、それが成績に反映されるようで、先週は試験期間(Examination days)が3日間ありましたが、ここは主に11年生と12年生が対象らしく9年生達はほとんどの子達がお休み。

なので長男は月曜ー水曜日は試験期間でお休み。
木曜日はPDdayでお休み。

そして先週の金曜日から2学期が始まりました。
で、土日を挟み、月曜日が新学期2日目。
そんなスケジュールみたいです




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極寒の中 森へ遠足

2024-01-17 | 学校関係
今日はもしかしたらこの冬で一番体感が寒かったのではないかな。。。と思う気温でした


明け方はマイナス30。
10年前はマイナス40前後の年もあったので、寒いけどやっぱり暖冬!?

で、冷たい風の吹く寒空の下、なんと!次男の学年は 市内の森へ遠足。

そう言えば、長男が同じ学年の頃は、冬の野鳥探しの遠足があったけど
ここまで寒いと鳥も動物もいないんじゃない?と思いましたが、生き物探しの他にも楽しいことがあったようで、結果とても楽しい遠足だったみたいです

1つは グループ作業で枝とタープを使って部屋のような物を作り、暖かい空気(人間から出る熱)は上に逃げてしまうからと、タープの上に雪を乗せたらしいのですが(逆に冷気が下へ来ないのか!?なんて思ったり)、外気温がマイナス15度だったのに、中はプラス3度だったそうです。

これは、面白い体験だったね〜。

もう1つは、スノーシューズという こんな感じの物を履いて歩く体験などもしたみたいです

裏に滑り止めがついていて、スキーのように滑ったりはしないようですが、慣れるまでバランスを保つコツがいるみたい

これなら、私でもできる!? でも歩きにくくて腰痛めそう。。。

楽しい遠足だったとのこと。



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積み木が好きな子と数遊び

2023-12-29 | 学校関係
積み木が好きなお子さんに数の導入をする遊びの1つ

数がまだ数えられない年齢のお子さんは、積み木を積み上げた時に
倒れる前に「いくつ積み上げたか」を1つ1つ指さししながら数える事を続けていくとある日自分でそれっぽく「1、2、。。」と数え始めます

数がある程度数えられるお子さんとはサイコロと積み木を使い
「5」が出たら積み木を5つ積み上げて、例えば次に「3」が出たら、この上にさらに3つ重ねていきます

親子や友達と一緒に1つのタワーを作ってもいいし、個々にそれぞれサイコロと積み木を使って積み上げ、高さを比べたりするのも面白いです

数が好きな子で、簡単な足し算ができる子は、数を加える度に、合計いくつになっているかを計算させてみることもできます

別の遊びでは
「5、4、3、2、1」と積み上げてみました

それに慣れてきたら、「10、9、8、7、6、5、4、3、2、1」と積み上げて
そしたら最初にこの遊びをした子が、1つ1つここからジェンガのように取ってみたいとのことで、順番に積み木を抜いていく遊びになりました

なかなかスリルのある遊び。
数を数える遊びから、バランスや空間力を育む遊びになりました

別の日には、「一緒に100まで数えて欲しい」という子がいて、
時々外のベンチに座りながら「1、2、3、・・・・」と100まで数えていたのですが、この日は積み木を使って平面に10ずつ並べていきました

何度も何度も1から数えて、49、59、69の次の数字が何になるかが、まだはっきり認識できていなかったので、10、20、30と並べた積み木の横に数字を書いていき、10までは問題なく数えられる子だったので、十の位の数字を指で追い、30の次は40、50、60と書きながら上手に100まで積み木を並べて、数えることができました

その子と作った10、20、30。。。100の紙を使って、今度は別の子が縦に積み木を積み上げて、100個並べました。

その時に、縦に並べると、10、20、30は横書きの方が良いと気がついたようで、「自分も書いてみたい」というので、マスだけ作って渡すと、上手に自分で10、20、30と100まで書き、積み木を上に積み上げていました

ところがこの時、テーブルの段差にかかってしまうことに気がついたこの子は、数字を書いた紙を100が右ではなく左になるように置き換えて(なので、写真だと逆さま)、左側に積み上げて完成しました!

積み木部分は私は一斎手を出さず、様子をみていました。
もうね、真剣です!

そして、別の子達も来て、自分も作ると、2回目は3人で作成していました。

サイコロと積み木、1枚の紙とペン。
材料はとてもシンプルですが、子供達はこれらの小道具を使い、数の認識、足し算、バランス感覚、問題解決能力、指先を使う動き、友達との協働。 様々な事を経験できます





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カナダの進学システムで良いなと感じたこと

2023-12-28 | 学校関係
今日本は受験シーズンですよね。多くの受験生が次の進学先を目指して頑張っておられると思います

日本では教師を目指す人は、教育学部(他の学部でも教科によっては教員免許が取れたと思いますが)
医師を目指す人は医学部。を受験して合格することで、その道が開けるのが一般的なのかな思いますが、その選択を、わずか15歳ちょっとの高校時代に決めないとならない。って、かなりストレスな事だと思いませんか。

また、その受験のために、貴重な子供時代の多くの時間と家族のお金を 机上での学習に費やさないとならない制度になっている
また、今は別の入試方法も導入されているのかもしれませんが、テストの問題に筆記で回答できるかどうかが、採点の主な基準となり、そこで偏差値という数字で学校がランキングまでされている。偏差値の数字で、世間はその人の才能や頭の良さを評価しようとさえする傾向にある。

この受験制度を大きく変えることは、受験業界にとってはマイナスでしょうし、思い切って現状を変えていく勇気のある政治家でも現れないと、制度そのものは無くならないかもしれませんね。。。

この辺りは、書き出すと止まらなくなりそうなので、今日はやめておきます。

参考までに、カナダは大学進学は、基本、高校最後の1、2年間(11年生と12年生)の学校の成績と、生徒の興味関心や課外活動、などによって、大学側が入学の可否を判断するそうです
またカナダの高校は地域ボランティアへの参加も卒業資格に含まれているので、必ず何かしらの社会とつながる経験を学生時代にすることが求められています。これはとても良い活動だと個人的に感じています

また、教育学部、医学部には、高校からストレートで進むのではなく
4年生の大学卒業の資格を得た人が、先生になる為にTeachers collegeへ2−3年間 通うそうです
なので、約6年間の学生生活を卒業して、先生なる。

同様に、お医者さんを目指す人も、まず4年生の大学を卒業してから、医学部へ進学するそうなんです

だから、4年間の大学生活を通して、高校時代よりも交友が広がり、社会経験も増え、精神的にも成長をする中、自分はさらに学問に励み、教師や医師になるために勉強を続ける意欲があるのかどうか、20歳過ぎのもう少し将来を現実的に考えられる年齢になってから、自分で選択していけるというのは、精神の発達段階においても、理にかなっているように思うんです

このカナダの教育制度と比較してしまうと日本の中学、高校生達は将来へのプレッシャーもすごくあるのではないか。。。なんて思ってしまうのは私だけ??

だってさ、大学に入るまでに、自分がやりたい事や自分自身について考えたり感じる経験よりも、受験勉強を最優先して、ものすごーーーーーーーーい 時間と努力を重ねて、医学部や教育学部に入ってみたけれど、やっぱり違うかも・・・これ以上勉強しんどいかも。。と思う時が来てしまった際に、受験に費やした時間と費用を思い切って捨てる選択って。。。。勇気がいるよね。

逆に、ひとまず4年間頑張って卒業をした後に、将来の方向性が見えてきてから次へ進学したり、社会人経験を通じて 先生や医師を目指したいという気持ちが強くなったら、4年生大学を卒業しているから、その次のステップから再スタートが可能なんですね。 医師が実際何年かかるのかわかりませんが、先生は2−3年と聞いています。

もちろん、学部によってはその4年間卒業で、社会人になる学部もたくさんありますけどね。

大学4年間の勉強をこなすのも、すごーーーく大変で、ストレスも多い日々が続くと思うので、その日々を卒業まで頑張れるように、これから進学を目指す高校生達には、ぜひ「自分の好き」や「興味」を探って、それに関する学部に進む事をおすすめします

カレッジも身につけたい専門の知識と能力を 卒業後の仕事に活かすために、「自分の好き」や「興味」を知る事で、学びを深め、追求していけると思います。

子供も、大人も、学びのベースには「興味と関心」があると良き学びにつながると、私自身の経験と、自分の子供達の様子を見ていて感じました



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大人になってから再び学生生活を始めた理由と振り返り

2023-12-27 | 学校関係
人生も半世紀を迎える少し手前で、改めて学生をやってみての感想

学びの動機に、自分の興味関心が高かかった事は大変な日々の生活の中、継続する力となりました

自分が学生だった頃は、将来に「教育者」という選択肢はゼロだと思っていました。
なので教職課程も1年だけ取りましたが、時間の無駄に感じて途中で受講をやめました。

通っていた大学も、自分が本当に行きたかった学校ではなかった。
でも、人生を振り返ると、そこに通うことになった事が、今のカナダの生活につながっているから面白い。

なぜかというと、私が一人暮らしをするきかっけにもなり、そこの住所を実家と勘違いしたかもしれない就職先が配属した住まいの近くで、ダディくんと出会い、英語にも海外生活にも全く興味がなかった私がカナダに移住する運びとなったからです

人生何がどこで、どう繋がるのか 後になってみないと わかりませんね〜!!!

そこで新しく始まったカナダ生活の1年目に出会ったお友達が、日本語を教えるボランティアと、地域の講習に参加すると自宅で子供を預かる仕事ができる事を教えてくれて、それがきっかけで、その先15年近く 多くの様々な年齢(0歳から14歳)の子供達と接する機会が生まれ、様々な事に直面したわけです

そこで、子供達の素行、発達、メンタルヘルスなどに強く関心を抱くようになり、どのようにして子供達を理解し関わることが適切なのかの答えを求め続け、自分でも色々な書籍を読んで それなりに知識を得てはいました。でも、ちゃんと自分の信念に自信を持ちたいと思うようになり、さらに資格があれば将来的に 外で仕事をするチャンスが巡ってきた時にも役に立つかな。。なんて思いが生まれ、自分の子供達に夜中も起こされたり、つきっきりじゃなくても大丈夫な年齢になったので、英語の壁は今以上に高っかったけど、挑戦してみることにしました

とは言っても、自分の家庭もあり、子育てもあり、仕事もある中で、毎週大量の教科書や資料を読み、課題を作成したり、ディスカッションへ参加したり、様々な手続きを不慣れな英語でするというのは、私にとっては本当に大変でした。

でも、カナダに来てから15年間程の経験から感じていたこと、疑問、興味関心があって始めたことなのと、各学期2コースずつとゆっくり進めたことで(これでもキャパオーバーで大変だったけど)、深く丁寧に理解できたという実感もあります

また、毎度大変でしたが、こちらの課題は、多くの資料を読み、それをベースに自分の意見を科学的根拠に基づいてまとめていく。という内容が多いので、言葉の丸暗記はできていないけれど(ここは求められておらず)、大切な内容を理解していないと書けない課題になっているんですね。
なので、結果的に自分の中で知識も意識も高めていける。ぶっちゃけ、20代の学生の頃よりも学んだ感が強いのです。。。

経験から感じた事をベースに学ぶ。というのは、状況を頭の中で描きやすい事もあり、社会人経験をしてから 学生をするメリットかもしれません
そして課題を通じて、先生からの評価を得られることで、この方向性でいいんだ!という自信も築いていくことができました

でも、デメリットとしては、社会人としての日々の生活があっての学習になるので、限られた時間の中で勉強時間を作り出す=プライベートな時間は皆無になる時期もある。また、職場環境によっては職を失ったり、収入も減ってしまうリスクも生じると思います。

もし、学生が本業だったら、人によっては学費の心配が生じる方もいるかもしないけれど、職や生活に必要な収入を失うような心配をする必要はなく、勉学に励める。
でももしかしたら、経験が少ない分、学んでいる内容を実践に結びつける想像力が働きにくい人もいるかもしれませんね
そこは実習を通して、実社会を体験することができるのかもしれませんし、あとは学校の先生が授業の中で、経験話やビデオなどを使って、現場の環境を伝えるのも良いですよね

私自身の勉強の中で、日本の学校ではここまでしないだろうな。。と思ったのが、多様性、インクルーシブ、虐待(貧困、ジェンター、性的虐待、DV、未成年者結婚、人身売買なども含む)に関する内容でした。
そこでは、それぞれの環境下における現状、サポートの取り組み、当事者の声、性犯罪者受刑者のインタビュー、ビデオやカナダ国内外のニュースも使い、私自身、あそこまで深く現状を目の当たりにして考えさせられたのは初めてでした

あのコースは悪夢を見てしまうほど重たい内容ではあったけれど、多くの人達にも見て、感じ、深く考え、今現在 社会で起こっている犯罪や差別に自分が持っているレンズを認識し、自分にできること、自分が子供達にできること。などを考えるきっかけになると思いました

また、個人的に日本でも導入して欲しいと思っているのが Emergent Curriculum。
その1つである Reggio Emilia approach, 
その学習の進め方の1つでもある Pedagogical Approaches
は、今後私がさらに知識を深め、実践で活用していきたいことなので、いつかブログでも紹介したいです



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水泳の大会

2023-12-19 | 学校関係
今日は高校の水泳大会を見にいってきました。Regionalの大会なので、住んでいる街の近郊の高校生達が集まる大会です。
久しぶりのライブでの水泳観戦。

観戦と言ってもね。。。。なんかチームとしての一体感が全くなくて。。(笑)

同じチームの子達が出ていても、全然違うところ見てたり、携帯見てたり、そこにいなかったり
リレーなど一番盛り上がる競技だと思うのですが、長男の学校は男女ともに最初の2泳者までぶっちぎりで、3泳者目から隣のレーンの学校がすごい勢いで追いあげてきて、最後も接戦で、すごく良いレースだったのに。。
プールサイドにいるその次の競技にでる子達も、見てない!?チームのベンチの子達も見てない!?
え??応援しないの!? 
しかも長男の学校だけでなく、どの高校もそんな感じでした。
部活といっても毎年この時期に数ヶ月のようだから、あまりチーム結束のような物はないのかな??

こちらの部活動、特に運動部は期間が数ヶ月と決まっているものが多いみたいです。

水泳部に入ったと聞いたのが10月。
そして部活としては今月で終わり。え??何じゃそりゃ?って私は拍子抜け。

大会はこの後もう少し広範囲での大会が2回あって、3月にトロントと言ってたかな。
多分今日の大会でタイムがいいか、標準記録を突破してるとかそんな基準なのかなという感じです

1月からはバドミントン部に入ろうかな。
と言ってて、シーズン毎に2−3ヶ月の期間いくつかの選択肢の中から運動の種類が変わるみたいです。
色々なスポーツを試せるのはいいですね。

長男は水泳の他に、吹奏楽、ボードゲーム、エンジニアリングクラブに入ってると言ってたかな??
これらは通年のようです。
他にもクラブは色々と楽しそうな物があるようで、掛け持ちもOK
日程が重なった場合は 顧問の先生と相談して調整
楽しそうな高校生活です

高校は4年間あって、13歳(9月−12月生まれ)ー18歳(1月−6月生まれ)の子達がこちらでは高校生になるのかな?
なので日本の中2後半ー高校3年生前半くらいの年齢の子達が高校生なんですかね。

今回の水泳大会ではタイムカテゴリーが複数あり
*9年生、10年生のジュニア
*11年生、12年生の シニア
*普段から選手コースのグループ
*Paraという身体障害のある子達のレースもありました

課外活動でほぼ毎日競泳目的で泳いでる子達は、年齢関係なしのタイムカテゴリーで、やっぱりね早いし、バランスや泳ぎ方も競泳選手って子達が多いです
でも、普段からガンガン選手として泳いでいない子達も、その年齢のタイムカテゴリーでレースができるようになっているので
なかなか考えられたフェアな配慮だなと思いました

そして競技は予選一発勝負
その日のタイムで、順位が出で、次の大会に進める子は達みたいです

学校に行けば、誰でも気軽に色々な事に挑戦できる。
部活動の時間もランチタイムや放課後1、2時間程度と生活時間がそれで全てになったり、休日も家族の予定よりも最優先とか、そういう強制的な感じもないですね。
部活を休めないプレッシャーもない。

さらに体力、筋力もぐんぐん育つ時期に、家庭の経済状況に関係なく、誰でも色々な経験が無理なくできてとても良いなと感じています



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ウィンターコンサート

2023-12-16 | 学校関係
長男の通う高校で楽器演奏と歌によるコンサートがあったので行って来ました。
管楽器、弦楽器、ジャズ、コーラスなど6つのグループで
高校は4年間あるので2年ずつのグループに分かれていました。

部活動としては週に1度放課後に合わせるくらいで、あとは個人で自主練スタイルなんだけど、それにしてはみんな良く合わせているなあと感心。

弦楽器のグループの演奏や管楽器のグループの演奏を聴いていたら、KWシンフォニーの演奏がとても懐かしく、恋しくも感じました。

とても素敵な2時間でした。

面白かった事としては、演奏会の幕開けに、4名による演奏があったのですが、私はこの学校の先生をほとんど知らないので彼らが「学生なのか、先生なのか。。。」わからず。

彼らは。。。。。おじさん達に見えるけれども。。。。。。。学生???
12年生くらいになるとヒゲもしっかり生えて、子供らしさも抜けて先生かな?と思う人もいると お友達から聞いていたので、彼らもそういう感じの高校生?? 12年生!?

演奏も上手。12年生になると あんな風に演奏できる人もいるんだね。なんて思っていたのです。

そしたらやっぱり先生でした!

そして、サプライズも1つ
会場に設置されている大きなポインセチアを来場者から3名に抽選で当たるというくじ引き抽選会に、なんと!次男が書いた札が選ばれ、特大のポインセチアをお土産にいただく事ができました!

大きさ伝わるかな?右の黒いのは次男の腕と肩。

現在 狭い我が家に際立つ存在感と迫力で設置されています




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終わりました〜。がんばった、自分

2023-12-15 | 学校関係
完走しました!

長っかった。。

2018年に高校の英語カリキュラムを受講して、メディアリテラシーやエッセイの書き方を学び、2019年から仕事や家庭の事もあったので、毎期2講座ずつ のんびり受講してようやく26コース全てEarly Childhood Educationのプログラムを終了することができました。

コースが始まってしまうと週末にゆっくりする間もなく、スーパーへ食材の買い物へ行く時間を作る事すら困難な時期もあったり、本当に大変な日々だったけれど、がんばった。自分。

教科書の読み込みや課題提出へのストレスが全くない通常の週末が戻って来た事がとても嬉しい!!!!

本当に嬉しい!

家族や、義理の両親の協力がなかったら、生活を回しながら学生はできなかったので、みんなに感謝です。

最後の実習先は245時間ととても長かったけれど、近所のキンダーガーデンのクラスに入って、とても良い時間を過ごせました。

2回目の実習が今振り返っても あれはストレスな日々で、子供達の為にも私から彼女達へ伝えたい事がたくさんあった実習だったけれども、1回目の実習も良かったので、ポジティブに捉えれば「反面教師」的な存在だったことも、終わってみればいい経験!?

最後の実習先は、幼児教育者と教員の先生の他に、学校関係の様々な役割を持つ先生達との交流もとても有意義だったし、同じような志で同じ仕事をする先生達と出会えた事はとても貴重な経験ともなりました。

クラスの子供達とも良い時間がたくさん過ごせ、普段私が仕事で接している1、2歳の子達とは異なる発達段階での 日々の成長に触れられ、私を実習生としてこの環境に受け入れてくれた先生達に心から感謝。という気持ちで終えられました。

この数年間、とにかく「英語」という壁が高い、高い。。。その壁はいまだに私の前に立ちはだかっていますが、当初よりは読む事への抵抗も少なくなりました。

大変だったけれど受講してよかったことは

毎度の課題とその評価により、自分の幼児教育への考え方や方向性に自信を持つ事ができたこと。

この先も学びを深めていきたい事を見つけられた事。

それと、無限にある情報の中から、できるだけ精度の高い情報を探る習慣ができたこと。
などが大きいかな。

自身の経験からの興味や疑問に関連のある内容だったからこそ、目的を持って学び続けられたのかなと思うけれど、なんかね、大学生の時よりも ちゃんと勉強したように感じるのです。

日本でも私が通っていた学校以外は違ったのかもしれないけれど、カナダで受講してきた課題は、暗記して書くような課題は1つもなく、とにかくたくさんの量を読み込み、課題提出をすることの繰り返し+いくつかのディスカッションやグループ作業などもあったのですが、課題提出をするには、内容をきちんと理解しないと取り組めないようになっているんですね。
なので、必然的に読んだり、調べたりしないとならず、またその調べた内容や知識を使って文章にして自分の意見や考えも伝わるようにまとめないとならない。
大変だけど、これは学校の場以外でも役に立つスキルで、良い学習方法だなと感じました。

とにかく、ほっと一息でございます



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異文化混合の良さと大変さ

2023-11-18 | 学校関係
カナダに住み始めてもうすぐ18年。 こちらでの文化や習慣に触れ、また多様性やインクルーシブに関する勉強をし、教育現場に関わる機会などを通じて色々と感じる事があります

私個人としては、世界各地の様々な宗教、文化、習慣を知る機会として、それぞれの行事についても「こういう宗教や国があり、こういう歴史や意味のある行事なんだよ。こんな事をする習慣がありますよ」と、それを強要するのではなく、あくまでも「文化の紹介と共有」という観点で 伝える事や、それをよく知る人をゲストで招いて子供達の発達レベルに合う話を聞けたり、写真を共有してもらったり、本やビデオを見る。という事は多様性を学ぶ良い機会だと思いっています。特に、クラスメイトにその文化に馴染みのある生徒がいるならば。

実際、先日ちょこっとその場にいた幼児教育の現場でも、それらを尊重する形で 共に祝杯はしないけれど、最近だとヒンドゥー教の暦での新年を祝うディワリという行事があり、花火や、キラキラした装飾の塗り絵などを使って、子供達に説明をしていました

でも、学校現場ではあえて触れない。。。傾向に最近あるみたいです。

カトリックの学校はクリスマスをお祝いするのかもしれませんが、うちの子達が小さかった頃からもパブリックの学校ではクリスマスという表現を用いる事はなかったです。 キリスト教以外の家族も多いのでね。そこは納得。でも、あえて拒絶する必要もないのではないかと。。個人的には思います。

幼児教育の勉強の中でも、「冬休みはどんな過ごし方をしますか」というようなテーマでの会話やアクティビティが推奨され、答えは十人十色。それぞれの宗教や国の行事、それらがない場合は それはそれでOK.家族と旅行する。暖かいところへ行く。スキーへ行く。日本の一般的な過ごし方だったら、年末に大掃除をすることや、おせち料理、お年玉、家族で集まる。そんな習慣が年末年始にある「お正月」を堂々と紹介したらいいのです

だから、「冬」をテーマにした創作活動はしても、学校でクリスマスツリーやサンタクロースを作ったりはしない。。。な。

だけどね、近所を歩けば、クリスマスツリーをあちこちで見るし、キリスト教の信仰に基づいて庭先に キリスト誕生の馬小屋と人形を設置するお家もあるんですよね。 それらを見た時に、「あれ何?」と思うのも普通な事(実際私はカナダに来たばかりの頃に思いました)で、それに対して 答えられる程度の知識は子供達も教養として学んでも良いのではないかと。。。思うところもあります

カトリック教会が長年 他民族や宗教の人達へしてきた事に大いなる疑問と憤りもありますが、純粋に日々の平和を願って信仰している方達もいるからね。 その人達の信仰を妨害したり、肩身の狭い気持ちにさせる必要はないと思うんですよね。

サンクスギビングや、ハロウィンについては、うちの子達がキンダーの頃は、ハロウィンパーティーをクラスでしたりしていましたが、最近はしないみたいですね。

理由は、家族それぞれ文化、習慣、宗教も異なるので、これは紹介するけれど、これはしない。。。という事が生じるをややこしくなるので、あえて触れない。。という方向に進んでいるような話です。 確かに生徒数を考えれば納得でもあり、逆にインクルーシブ視点で考えると 逆行しているようにも感じ複雑な心境です。

スクールボードのインスタをフォローしていますが、それを通じでほぼ毎週何かしらの「記念日」が通知されるので、確かにこれらに全部触れていたら、授業どころではなくなる?

ただ、今年になって初めて知って、「無知」というのはよくないなあ。。と感じた事がありました。それは「サンクスギビング」について。です。

ダラダラ長引きそうなので、次に書きます。




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秋のパターン学習

2023-10-23 | 学校関係
これは私が今通っているキンダークラスでの遊びの1つ。面白いのでご紹介します(許可を得ています)

今が旬のパンプキン。

この表面に油性ペンで色々なマークが書かれています。

形でパターンになっている所もあれば、同じ形が続いているところも。

これをホワイトボードマーカーを使って、自由に色付け。
書いた後は消すことができます

マークのパターンで色を変えてもいいし、同じ形が続いてるところで色でパターンを作ってみてもいいし。



発想も遊び方もその子の自由。

パターンの学習は、色紙やシール、積み木などを使っても学べますが、このパンプキンの遊びは、私も初めてみた遊び方で 面白いな〜。と思いました。

教室の各テーブルには、それぞれ 別の学習ができる遊び道具でコーナーが作られており、子供達は教室に入ると 自分が気になる活動を見つけて遊び始めます

今日はこのパンプキンに最初に行った子達が多く、興味を持ってもらえるパターン学習だと思いました



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数&文字遊び

2023-10-17 | 学校関係
実習先のキンダークラスに数字が好きな子がいて、何をやってるのかな〜と観察していたら、サイコロを2つ使って転がし、その合計の数の分だけ持っていたサイコロで数を数えながら床をトントンと叩く遊びを繰り返していました。

それをみて、次男がキンダーの頃にサイコロを複数使ってすごろくゲームをするのに ハマってた時期があったのを思い出し、クラスの先生にすごろくゲームがあるかどうか聞いてみたところ、あいにくないとのこと。

そこで、即席で 適当に作ったものなんですが双六を作りました。

クラスの多くの子達がアルファベットにも関心が高いので、マスにアルファベットを最初は書いたのですが、ハサミでチョキチョキがブームの子がいて、気がついたらチョキチョキ切ってて(笑)

アルファベットスタンプがあったから、サイコロ遊びをしていた子の横で こんなのを作ってみたところ

私の予想を超えて、私もやりたい!と、リクエストがどんどんきて、この適当なマスを書くのが追いつかず、1枚は見本、1枚はコピー用に裏表でラミネートし、こんな物を作ってみました

遊び方は子供達次第。

作ってある物を使って、双六遊び。をする場合は
止まるたびに「この文字はなんだっけ?」と質問すると、元気に答えてくれます。 これは、文字を読む練習にもなります

スタンプ押しの方に興味を持った子は、自分で作ってみたくて
見本のようにアルファベット順にスタンプしたい子、自由に好きなスタンプを押していく子、自分の名前のスペルを繰り返し押す子。とそれもそれぞれ。

こう言う時は、見本にこだわらず、その子がやってみたいように やらせてみるのがおすすめです

今年からキンダーの子は アルファベット順に押したいんだけど、まだ完全に認識できてないので「次はなに?」と聞いてきます。そこで、「A, B, C, D 🎵」と毎回歌いながら、1文字ずつ指差して進んでいくと 歌は覚えているので「E!」と答えてくれる。 でも、どれが「E」かがまだわからないようで「Eはどれ?」と聞いてきます。 最初は私が2択で「どっちだ思う?」とクイズを出したりしていましたが、隣でアルファベットを認識していて自分用のスタンプをやっていた子が「これだよ」とその子に教えていました。

普段あまり絡みのない子同士の自然なやりとりに、私は心の中で感動。

子供同士の社交性って、こういうやりとりからも成長を感じます
また、学年混合クラスの良さも感じます

それぞれ作り終わると サイコロを振り、自分が作った双六でコマを進めて、止まった部分のアルファベットを読んでゴールする。

ひらがなやカタカナに興味があるお子さんは、それでやってみても楽しく遊びながら「読み」と「創作」を学べると思いますよ〜。

うちの子達も 双六などのボードゲームは兄弟で時々作って、遊んでいたのが懐かしい。 もうちょっとお題が細かく書いてあったりなんかもしたかな?

それとサイコロを3つ、4つ使い、双六版も2、3枚繋げて長〜い双六もよくやりました。 付き合う側は忙しいと げっ!長いやつだ。。。「1枚にしない??」って思う時もあったなあ。。懐かしい。




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9月30日 オレンジシャツデー

2023-09-30 | 学校関係
今日はThe National Day for Truth and Reconciliation:真実と和解の日

子供達の学校では金曜日だった昨日がオレンジシャツデーでした。これは強制ではないけれど、持っている子、着ていきたい子はオレンジシャツを着て登校しました。

近所の次男の友達兄弟もオレンジシャツを着ていて、放課後は3人で同じような服装で遊んでいました。きっと学校では、もっと沢山のオレンジが多かった1日だったと思います

過去のブログでも何度か書いていますが、カナダ先住民の方達から幼い子供達を100年以上に渡って、親元から強制的に引き裂き、中には拉致して寄宿舎での教育&躾という名の虐待、虐殺が行われていたカナダ黒歴史に対し、この事実と向き合い、元々このカナダの土地で生活をしていた先住民の方達へ敬意と、彼らの人権を無視し続けた行為に対しての謝罪と和解(これはまだ完全な解決には至っていない)。この先 同じ事を繰り返さない為に 子供の人権や虐待についても改めて考える日。と私は捉えています。

100年以上というと3世代はありますよね。その間続き、そこからの生還者達もいたわけで。。。トラウマから心を口を閉ざしていたという事も関係があったとしても、その実態が何かしらの形で外部に伝えられた可能性も大いにあったにも関わらず、これだけ長期間、公にされてこなかった。 ここにも、彼らの人権や子供達の発言が無視されてきた事なども考えられます。

なぜオレンジなのか。も、以前も書いたかもしれませんが、新しい学校での生活が始まる事で、おばあちゃんに買ってもらったオレンジのシャツを着て(彼女はそのシャツを着たかった)寄宿舎へ行ったのですが、現実は歓迎とは真逆で、オレンジ色のシャツは取り上げられ、子供達の気持ちや人権を無視した虐待が待ち受けていたのです。 

なので、その方にとってオレンジ色はこの残虐な出来事を思い出す色でもあると思うのですが、それと同時に「自分が着たかったのに、着させてもらえなかったシャツ」なので、この「オレンジ色のシャツ」は、この出来事を忘れない象徴でもあり、「あなたが着たかった色のシャツを着ていいんだよ」という「自由=人権の平等」「子供の人権」を示す象徴としても使われることになったと理解しています

オレンジシャツデーは、カナダの先住民の子供達が寄宿舎で受けた残虐行為に対して、子供の気持ちに寄り添い、人権を改めて考える日にもなりますが、これらの行為、似たような出来事は、実は他国でも絶対にあったことであり、現在進行形の問題も日本も含め、世界のあちこちで起こっている。

今日本で話題になっているジャニーズのニュース。
虐殺。。。。はなかったと思うけれど、もしかしたら公にされていないだけで命を落としている方達がいてもおかしくない性犯罪が長期に渡り公にされなかった。
外部者が容易に入れない環境は犯罪者にとっては好都合な環境。過去に告発者がいたにもかかわらず、多くの人達が都市伝説かのように受け止めていた事実。そういう環境を作り出した事務所や業界の関係者。
当事者がおかしいと思い、告発したくても、できないような雰囲気や精神状態に誘導してきた精神的虐待

寄宿舎問題と共通する構造があると思いませんか。

あなたのお子さんが、関わりのあるお子さん達が彼らの人権を無視されて もし。。。と想像したら、
あってはならないことだし、「怒」の感情しか芽生えない。今この瞬間も、同様の気持ちを抱いているけれど、訴えられない人達がいる。と想像すると、一人一人が人権について考え、こういった事で苦しむ人達が減る事を願うばかり。

私のブログの力程度では微力だけれど、「知る」という事は初めの1歩だと思うので、もしもこの出来事を知らない人が見てくれていたら「知る」「考える」きっかけの1つになってくれたら幸いでございます。

寄宿舎問題についての詳細は昨年の記事でご覧いただけます

まだ言葉で伝えられない年齢の子供達にも意志があり、人権がある。
子供は大人と同じような考え方や表現の仕方を身につけていなくても、その子の発達レベルで考えている事があり、感じている事があり、伝えたい気持ちがある。意見がある。

子供はあなたの所有物でもなければ、コントロールして動かすロボットでもない

虐待とは。性犯罪とは。子供の人権とは。一人でも多くの人に自分事として考えて欲しい話題です。

数は少なくても、私が関わる機会のある子供達の人権、関わる方達の人権、自分自身の人権。大切にしたいです。



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