三朝温泉に行ってきました。
倉吉市の白壁、赤瓦の町並み近くのバス停から、日の丸バスで、三朝温泉に向かいました。
道路の両側に温泉旅館が並ぶ道を進んで、三朝川にかかる三朝橋を渡ります。
昭和9(1934)年に完成した、青御影石つくりの趣ある橋です。国の登録有形文化財に指定されています。
三朝川南詰めにある三朝温泉観光商工センターで、バスを降りました。
中の観光案内所で、観光パンフレットをいただきました。
「三徳山投入堂を世界遺産に」が掲示されていました。ここからバスで15分ぐらい入ったところに、投入堂に続く参道があります。
センターの脇に、「たまわりの湯」がありました。昼過ぎの時間でしたが、入浴のためにのれんをくぐる人もかなりおられました。
渡ってきた三朝橋の向こう側に、旅館、万翠楼がそびえています。クリーム色の建物が鮮やかでした。
さらに、三朝川の上流に建つ依山楼岩崎。大正9(1920)年創業。三朝温泉でも歴史のある老舗旅館だそうです。この三朝川に沿った道には、大規模旅館が軒を連ねています。
三朝橋の手前にあったのが、昭和4(1929)年の映画「温泉小唄」の男女の主人公のブロンズ像でした。
三朝橋の南詰から三朝川の川原を見たら、何人かの男性が入浴されていました。露天風呂の「河原風呂」です。衝立の手前には足湯「河原の湯」があり、こちらにも若い二人連れの姿がありました。
「温泉小唄」のブロンズ像の道路をはさんだ反対側に、平成22(2010)年の映画、「恋谷橋」の記念館がありました。映画の制作に協力した地元の方々にとっても思い出深い記念館になっています。上原多香子が演じた主人公、島田朋子は老舗旅館大橋の次女という設定でした。
島田朋子は東京のデザイン事務所で働いていましたが、不景気を理由にリストラされ三朝温泉に帰ってきます。往時の活気を失ってしまった旅館大橋の若女将になるのか、夢を追って東京に戻るのか、人生の岐路に立った女性の揺れ動く心情を描いた作品なのだそうです。残念ながら、私は、ここに来るまで、映画「恋谷橋」のことはまったく知りませんでした。
大規模温泉旅館の並ぶ道に、旅館大橋があります。昭和7(1932)年に建築された建物は、大部分が国の登録有形文化財(平成9年)に指定されています。
写真は、裏から見た旅館大橋です。美しい和風旅館です。
恋谷橋は、三朝橋の一つ上流にかかる橋です。
橋の上には、絵馬が掛けられていたり、三朝の名物「かじかがえる」の像が飾られたりしています。
これは、カップルが記念撮影をするときのカメラ置き場でした。
なかなかの演出です。
温泉街を歩いて見ようと思い、温泉本通りに入りました。「三朝小唄」のブロンズ像を左側に見ながら狭い通りを歩きました。
温泉地によく見られる、風情ある通りです。
通りの左(三朝川寄り)側に、「ニューラッキー」という建物がありました。ここは、山陰地方に2ヶ所しかないヌードスタジオがあったところです。しかし、経営者が亡くなり後継者がいないためそのまま残されていますが、この建物の活用に地元の方々は知恵をしぼっておられるようです。
その向かい側にあったのが、温泉地に多かった射的のお店です。現在は営業されていないようでした。
さらに、歩きます。
緑色の屋根が美しい木屋旅館です。明治元(1868)年創業の老舗旅館です。平成22(2010)年に、国の登録有形文化財に指定されてされました。
写真の右側の屋根の下にあるのが、足湯・飲泉の「薬師の湯」です。
さらに、進んでいくと、恋谷橋からの道路とぶつかります。その道を、右に折れて300mぐらい行ったところで左折して進みます。
「株湯」です。入って左にある飲泉場では、朝早くからポリタンクに温泉を入れて帰る人がたくさんおられました。
右には、三朝温泉の起源を表す像がつくられています。
大久保左馬祐(源義朝の家臣)は、主家再興を祈願しに三徳山にやってきました。その途中の三朝の里で、年老いた白い狼を見つけました。左馬祐は自慢の弓で射ようとしたが、白狼は神の使いかも知れないと思い見逃しました。その夜、妙見大菩薩が夢枕に立ち、「古い楠の木の根株を掘ると霊泉が湧き出るから、病苦の人に使うといい。」と伝えました。
掘ってみると、熱いお湯が出てきたので、この地を「株湯」と名づけたとのことです。今から約850年前、伝説では長寛元(1163)年のことだそうです。
株湯は三朝温泉発祥の地です。
源泉があったところには、外湯「株湯」がつくられていました。
三朝温泉は、映画やドラマの舞台になっているように、日本中に広く知られています。しかし、なんといっても三朝温泉の魅力は、泉質の良さだと思います。ラジウムとラドンが含まれている、世界一ともいわれる放射能泉です。岡山大学三朝医療センターが設置されているように、病気の治療にも使われてきました。昔から、湯治のために滞在する人が多かったところです。
世界一のラジウム泉で、登録有形文化財に指定された温泉旅館や魅力的な外湯がある、恋谷橋などの様々なアイデアや、たびたび映画やドラマの舞台にもなったことなど、三朝温泉は楽しいところでした。国宝の三徳山投入堂の世界遺産登録をめざす活動と一体となって、さらなる活性化を図ってほしいと願っています。
倉吉市の白壁、赤瓦の町並み近くのバス停から、日の丸バスで、三朝温泉に向かいました。
道路の両側に温泉旅館が並ぶ道を進んで、三朝川にかかる三朝橋を渡ります。
昭和9(1934)年に完成した、青御影石つくりの趣ある橋です。国の登録有形文化財に指定されています。
三朝川南詰めにある三朝温泉観光商工センターで、バスを降りました。
中の観光案内所で、観光パンフレットをいただきました。
「三徳山投入堂を世界遺産に」が掲示されていました。ここからバスで15分ぐらい入ったところに、投入堂に続く参道があります。
センターの脇に、「たまわりの湯」がありました。昼過ぎの時間でしたが、入浴のためにのれんをくぐる人もかなりおられました。
渡ってきた三朝橋の向こう側に、旅館、万翠楼がそびえています。クリーム色の建物が鮮やかでした。
さらに、三朝川の上流に建つ依山楼岩崎。大正9(1920)年創業。三朝温泉でも歴史のある老舗旅館だそうです。この三朝川に沿った道には、大規模旅館が軒を連ねています。
三朝橋の手前にあったのが、昭和4(1929)年の映画「温泉小唄」の男女の主人公のブロンズ像でした。
三朝橋の南詰から三朝川の川原を見たら、何人かの男性が入浴されていました。露天風呂の「河原風呂」です。衝立の手前には足湯「河原の湯」があり、こちらにも若い二人連れの姿がありました。
「温泉小唄」のブロンズ像の道路をはさんだ反対側に、平成22(2010)年の映画、「恋谷橋」の記念館がありました。映画の制作に協力した地元の方々にとっても思い出深い記念館になっています。上原多香子が演じた主人公、島田朋子は老舗旅館大橋の次女という設定でした。
島田朋子は東京のデザイン事務所で働いていましたが、不景気を理由にリストラされ三朝温泉に帰ってきます。往時の活気を失ってしまった旅館大橋の若女将になるのか、夢を追って東京に戻るのか、人生の岐路に立った女性の揺れ動く心情を描いた作品なのだそうです。残念ながら、私は、ここに来るまで、映画「恋谷橋」のことはまったく知りませんでした。
大規模温泉旅館の並ぶ道に、旅館大橋があります。昭和7(1932)年に建築された建物は、大部分が国の登録有形文化財(平成9年)に指定されています。
写真は、裏から見た旅館大橋です。美しい和風旅館です。
恋谷橋は、三朝橋の一つ上流にかかる橋です。
橋の上には、絵馬が掛けられていたり、三朝の名物「かじかがえる」の像が飾られたりしています。
これは、カップルが記念撮影をするときのカメラ置き場でした。
なかなかの演出です。
温泉街を歩いて見ようと思い、温泉本通りに入りました。「三朝小唄」のブロンズ像を左側に見ながら狭い通りを歩きました。
温泉地によく見られる、風情ある通りです。
通りの左(三朝川寄り)側に、「ニューラッキー」という建物がありました。ここは、山陰地方に2ヶ所しかないヌードスタジオがあったところです。しかし、経営者が亡くなり後継者がいないためそのまま残されていますが、この建物の活用に地元の方々は知恵をしぼっておられるようです。
その向かい側にあったのが、温泉地に多かった射的のお店です。現在は営業されていないようでした。
さらに、歩きます。
緑色の屋根が美しい木屋旅館です。明治元(1868)年創業の老舗旅館です。平成22(2010)年に、国の登録有形文化財に指定されてされました。
写真の右側の屋根の下にあるのが、足湯・飲泉の「薬師の湯」です。
さらに、進んでいくと、恋谷橋からの道路とぶつかります。その道を、右に折れて300mぐらい行ったところで左折して進みます。
「株湯」です。入って左にある飲泉場では、朝早くからポリタンクに温泉を入れて帰る人がたくさんおられました。
右には、三朝温泉の起源を表す像がつくられています。
大久保左馬祐(源義朝の家臣)は、主家再興を祈願しに三徳山にやってきました。その途中の三朝の里で、年老いた白い狼を見つけました。左馬祐は自慢の弓で射ようとしたが、白狼は神の使いかも知れないと思い見逃しました。その夜、妙見大菩薩が夢枕に立ち、「古い楠の木の根株を掘ると霊泉が湧き出るから、病苦の人に使うといい。」と伝えました。
掘ってみると、熱いお湯が出てきたので、この地を「株湯」と名づけたとのことです。今から約850年前、伝説では長寛元(1163)年のことだそうです。
株湯は三朝温泉発祥の地です。
源泉があったところには、外湯「株湯」がつくられていました。
三朝温泉は、映画やドラマの舞台になっているように、日本中に広く知られています。しかし、なんといっても三朝温泉の魅力は、泉質の良さだと思います。ラジウムとラドンが含まれている、世界一ともいわれる放射能泉です。岡山大学三朝医療センターが設置されているように、病気の治療にも使われてきました。昔から、湯治のために滞在する人が多かったところです。
世界一のラジウム泉で、登録有形文化財に指定された温泉旅館や魅力的な外湯がある、恋谷橋などの様々なアイデアや、たびたび映画やドラマの舞台にもなったことなど、三朝温泉は楽しいところでした。国宝の三徳山投入堂の世界遺産登録をめざす活動と一体となって、さらなる活性化を図ってほしいと願っています。