護樹騎士団物語外伝 ビアン１３歳 水月郁見著 徳間文庫

ヒロインのビアンが幼年学校に入る前の物語ですね。

おっと、この物語は、ＳＦに分類するのは無理です。
この小説、本編では説明していないことに、いろいろ説明付けちゃって、まずいとこも。

では、変なとこを

７つの地球：本編の１の序文めいたとこでは、そんな国は知らないって記述が・・・７つの地球は４千年前とは言え外交があったとしているので、まずいことに・・・

ＭＣ機関：上下の気圧差を生み出し、それで空中に浮くって説明なんですが、浮くだけでは動けません。すなおにガンダムと同じにしておいたほうが良くなかった？おっとガンダムは飛ばなかったか・・・浮くのには、直立と腹部下にしての一般の飛行体勢があるようです。おっと、守護機には翼が分離するタイプがありました。翼を付けたときだけ浮くし飛行するってのが・・・つじつま合わせられてる？

Ｐ１４：「静かにしなさい」：前後につながらないので、誤挿入かな。

Ｐ１２７～：非常脱出口～守護機およびその出口～秘密保持に殺すなどなど：守護機はメンテナンスが必要で作業者の出入りがある。また守護機の出入りなんて一般人にさえ隠せるわけがない。守護機の近くにでかい音が出る籠を上下させて、誰も気づかないってのは無理な設定。また最初の縄ばしごですが（なぜ縄？）、ほっとくと数年で危ない・・・誰がメンテナンスするの？

Ｐ２６８～：大勢の大人がビアンひとりにたたきのめされるのですが、まあ、ファンタジーだからってことで大目にみましょう。

Ｐ３３８：エントリーハッチを開けたまま・・・：システムって開けたままでは動かないようにできていないか？まあ、そこはいいとしても、飛び上がったり着地したりすると、絶対閉まるぞ？ほっといても閉まらないってのは、ご都合主義ですね。なお、飛んでいるときに風圧がすごいってのは、ＭＣ機関のとこで空気力学的な影響を受けないと書いているから変。