おもしろかったです。でも、やはり、ある所にはあるようです。(私は、歴史や武器、政治はうといので、これらには気づきません。)
1.上P282:ソ連時代の原潜のハッチが西欧のものと簡単に接舷できるとは、まゆつばものなんだけど、いいことにしよう。
2.上P282:原潜のハッチが気圧差で開くって? 危険すぎて、そんなの使うかよ~ハッチにぶつかっただけで開くってことだぞ。 やっぱり、ハンドル回す方式ではないのか?
3.上P309:給電系統が1つしかないなら、プラス、マイナスのどっちを切ろうが同じなんだが。(電流は、電子の流れなので、マイナス極から出てプラス極に戻る。プラスを切ると、電圧がなくなるので、それまで流れていた電子が滞留する。一方、マイナスを切ると、電子は、プラス極に戻るべく流れる。いずれにせよ、時間は、ナノ、ピコ秒のオーダー。ただし、コンデンサーに蓄積された分があるので、数秒回路かかるもあるだろう)まあ、監視回路も一緒に切れるというちゃちな設計だったから安全だったということだろう。
4.上P309:音波利用のGPSって、自分で音を出していたのか?ソナーの間違いでは?GPSで、位置検出しようとすると音源/電波原が3つは必要なんだが?2つ以下なら、進んだ方向、距離などのデータを一々教え込まないといけない代物になってしまうんだが。
5.上P324:穴を途中まで開けて、バルブ付けて、レーザーで穴を開け切るって、簡単に書いてますね~
5’.ところで、原潜って壁は二重になっていないのか?壁が1枚だと隔壁がいっぱいいりそうだな。
6.上P330~:穴を開けて、外にEH-IVをドーム状?に付着させて、その後風船のようにしてと言っているのだが、それやると、トンネル内は空気だけで、死体が入りようがない。実際には、水が入っていて、円筒状に伸ばしたようだ。説明と違うじゃないか。まあ、素材は、SFのお約束で、あるとしましょう。
7.上P333:液化二酸化炭素を使う理由が不明。ところで、液化二酸化炭素は、液体では、比重1.030㎏/m3(-20℃、20.06㎏/cm2 abs〔1.967MPa〕)となっていて、かなり高圧化のデータ(低圧下では、どんどん気体になってしまうから高圧下でないと測定できないらしい)。一方海水の比重は15度で1.0263あたりのようで、-2度なら、もっと重くなる。このデータを見ると、海水より重いと言えるほどではないようだ。
8.上P340:トンネルの内側にあたる壁を、外に広がる円錐状にまるく切り取って通り抜けた後、気圧・水圧利用の蓋にする案はなかなかのもの。でも、レーザーで切るというのが不安。レーザーが抜けた先にはトンネル壁があるのだ。トンネル壁は、透明でレーザーは影響なく透過するってことでいいか。
9.上P344:敵はDSRV経由で侵入?方法に興味あるけど、小説の本筋とは関係ないからほっとこう。
10.上?下?:ディスプレイ付きの機器ををビニール?でつつんで、海中に持っていくってのが、どっかに・・・・ 液晶ディスプレイでは、2枚のガラスではさんでいる液晶が水圧で壊れるか動作できなくなってしまうだろうし、さらに後ろに発光体もあって、これも水圧で壊れる可能性がある。プラズマ方式ではガスが封入されているが、もっと耐えられそうだ。未来のLEDディスプレイならば、問題なさそうだ。(下P59はパームコンピュータだが、画面が小さいとはいえ大丈夫かな?)TVでは、どうするのか興味がありますね。低水圧での撮影だろうけど。
11.下P17:自分の声の場合、骨を伝わった音も聞いているわけなんだが、変調では、骨伝わる分は変調できないよな。さらに、自分の声+変調した声も聞こえるはずで、逆に常に二重唱聞いている感じで、もっとひどくないか?
12.下P23:高さ2mの扉で、多分押すなら中央1mのところ。それより上1mでホバリングしてシンボルがあるなら、ほぼ扉の上端。2mの高さって、普通の人には高すぎないか?フィートをメートルに直した時のはしょりすぎかな?
13.下P24:この手の仕掛けって、この種の映画のお約束だから、いいことにしよう。(実際は問題ありすぎなんだがな~)
14.下P120:海面上のカルデラを誰も調べたことがなかったんですな~
15.下P232:空が見える階段ってことは、上空から階段が丸見えじゃないか。しかも巨石建造物もあるだと。誰も、近くを飛んだことがなかったんですね~ P122:なんか敵は空中からあっさり先に乗り込んでしまうというお約束パターンみたいだし。もう、笑うしかないな。
もう、この後は読み流そう~
16.なんか、この手のお約束のように、遺跡を破壊して葬り去ってしまうんですね~