ファンタジーなど

基本的に、いろいろなことの変なとこに突っ込みます。

紅のモーゼルI頭弾上下 樋口明雄著 双葉文庫

2010-10-29 20:39:05 | アドベンチャー

満州国を舞台としたアドベンチャーものです。(タイトルのモーゼルは、しかたなくカタカナにしてあります。)

日本人としては、ちょっとひけめを感じますので、読むのが、あまり心地良くないのが難点です。

ちょっと疑問も

1.受けた銃弾のせいで難儀していた謝大雲が、結局は骨髄ガンで死亡するのですが、この時代の中国大陸の一村に、骨髄ガンと診断できるほどの医術・医師がいたんでしょうか。わざわざ難しい骨髄ガンを理由にするが何かあったんでしょうね。

2.劉星山の正体が、脱走した軍人というのですが、脱走したときは、すごいやせっぽちの印象で、多分どんな中国語もしゃべれてなかったと思うのですが、結構な短期間?で、歴史に?現れた時にはがっしりで中国語ペラペラしかも黒語もバッチリってのは、つごうよすぎかも。

3、柴火と伊達の最後の対決で銃声一発だけってことは、伊達は殺されるつもりだったことになりますが、この小説では、そこまでに至る理由はなさそうに思います。伊達氏に花を持たせすぎではないでしょうか。

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