ファンタジーなど

基本的に、いろいろなことの変なとこに突っ込みます。

The Wreckers 呪われた航海 イアン・ローレンス著 理論社

2011-12-04 09:14:06 | インポート
中古で見つけた2001年出版の本です。

Wrckers は、本中では、”レッカー”と。そのまま使っています。難破屋にレッカーのルビを振ってあるのは”あとがき”だけです。

”レッカー”で思い付くのはレッカー車ですが・・・・いやはや、英語辞書ひっぱり出すはめになったのは、アドベンチャー小説では、久々です。

さて、主人公の一人称小説ですが、この形式の難点でもありますが、主人公は、まずほとんど死ぬようなことは無いという安心感と、周囲見えすぎ、目が後にもあるのかという突っ込みが入ることになります。落ちている最中にも周囲の記述が・・・

まあ、アドベンチャーですから、周囲の記述がないとなんで、目をつぶることに・・・

夜中の嵐で難破したというのに、近くの街道を走ると土煙・・・まあ、嵐の最中に雨の記述は無いから、風だけの嵐なんでしょう。日本じゃ考えにくい状況ですが、イギルスだからあるのかな。

P120に、”モーガンはパイプを口からはなすと、タバコの葉をとって捨てた。”とあるのですが、多分、葉ではなく灰ではないかと・・・

P250で、水につかったボートが”くるくると回る”って記述なのですが、早くまわりすぎです・・・訳の選択がまずいかと。ついでに、”同じ場所でくるくる”では、流されているので、川の水としては同じかもですが、場所的には違うはず、これって英語の表現だから?

この小説、事件現場地域の結末は、どうなったか知らないという方式です。助けてくれたヒロインさえどうなったか知らないという無情な主人公でした・・・

追記:あと重大なことを書いとかないとでした。

ワインの量ごまかしの詰め物のオガクズが、金塊が隠してあったっとレッカーたちが誤解したおかげで父親は殺されずにすんだというわけなのですが、

1:歩くのに難儀して難破船まで行けないスパンクスが、父親に出会う前に、金塊のことを知っていたわけは?

2:ワイン代わりに詰めるなら水でしょ?オガクズでは重さが違いすぎるし、動かしたときのチャプンチャプンって音も・・・作者最大のチョンボでは?

3:金塊で買い物はできるし、するでしょうから、ものを金塊に代えて密輸ってありそうだけど、金塊を買って密輸って・・・



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