ファンタジーなど

基本的に、いろいろなことの変なとこに突っ込みます。

魔物と始める村づくり! 佐竹アキノリ著 リンダパブリッシャーズ

2018-06-28 17:22:57 | ファンタジー
2017年4月の本なので古いんですが・・・

常識から外れすぎてて、読み続けるのが難しいです。

召喚したゴブリンに言葉が通じて、指示も理解されたというのは、ちょっとしたご都合主義でいいとしても、
こん棒しか持たないゴブリンがどうやって木を切って柱や板を作れるというんでしょうか。
また、クギなしで家を建てるなら、それは、ものすごい知識・技術が必要です。

ついでですが、生木で家を作ると、木が乾燥するにしたがって収縮し、柱や壁や床が曲がる波打つ、割れるなど
とんでもないことがはじまります。(韓国の南大門に実例が見られるそうです)
木の皮で屋根を葺けば、そのうち雨漏りも始まります。夜中に寝てて星も見えます。
子供の時の家がこれでした。杉の皮でした。他にはヒノキが使えますが、杉もヒノキも温帯から寒帯の木ですから小説で使うにはご注意。
カヤ葺きというのもありますが、カヤには収集時期が秋から冬という制限がありますし、それなりの技術を持った屋根職人が必要です。
家一軒分の収集には数年かかります。一集落で見れば数十年に1回自分の家の番が回ってくるということに。

熱帯ならバナナの葉が手軽でしょう。おっと、雨の少ない地域ならドロ葺きというのもあるようです。

材木屋の仕事分は、魔法でできますとしても、大工や建具職人さらにはベッドやカバー造りの裁縫まで
はやりすぎでしょう。
~魔法で家から全部作りましたという方がましかも。

コメント
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