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古い曲が気になる

「風と共に去りぬ」も、マックス・スタイナーの曲

2009-08-19 | 日記・エッセイ・コラム

佐々木要さんのブログに、カサブランカという花がある。

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映画の「カサブランカ」は、テーマソング「As Time Goes By」が有名だ。いまでも、映画音楽の人気ランクでは上位にある。しかし、この有名な曲は、この映画のために作られたのではない。映画より11年前に ブロードウエイ・ミュージカルで歌われてヒットしていた。だから、映画のなかで「ふたりの思い出の古い曲」として使われるのは、じつに正解なのだ。

映画「カサブランカ」の音楽は、巨匠マックス・スタイナーだ。ハリウッドで映画音楽を手がける前は、15年間ブロードウエイ・ミュージカルの指揮者をやっていた。ハリウッドに行ってからは300本以上の映画音楽を作曲し、26 回アカデミー賞にノミネートされ、3回受賞した。

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マックス・スタイナー作曲で、日本でよく知られている曲は、「風と共に去りぬ」の「タラのテーマ」だろう。しかし、このもっともよく知られている曲は、アカデミー賞を受賞しなかった。

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「タラのテーマ」のタラは、主人公スカーレット・オハラ(ビビアン・リー)が守りぬこうする農園がある土地の名前。南北戦争の敗戦で、故郷の南部は荒廃する。しかし、そこから復興するのだ、というスカーレット・オハラの強い決意に、敗戦国の日本人は共感した。そんなこともあって、この映画は、戦後の日本で大ヒットした。制作されたのは、戦前の1939年だ。そんな昔に、ハリウッドでは、こんなフルカラーの大スペクタル映画を作っていた。焼け落ちるアトランタの街からの脱出シーンは、いまみても古さを感じさせない大迫力だ。日本での封切りは、戦後の1952年のことだ。

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作曲家マックス・スタイナーは、オーストリアの人だ。ウイーンで劇場を経営している家にうまれた。名付け親は、リヒャルト・シュトラウスで、ピアノは、ブラームスに習った。15才でウイーン帝室音楽院(現ウイーン国立音楽大学)に入学して、マーラーに教えをうけている。1914年にアメリカに渡った。そして、15年間ブロードウエイ・ミュージカルの指揮者をやっていた。ハリウッドに招聘されて最初の大ヒット作は、「キングコング」だった。

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   映画「風と共に去りぬ」 タラのテーマ http://www.youtube.com/watch?v=dF48Oo7hKeU


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