北海道・帯広在住の写真家、戸張良彦さんのホームページをひらくのが毎日楽しみだ。故郷の十勝の風景をみる楽しさもあるが、戸張さんの絵画的な写真が好きなのだ。
とくに、青色の表現がみごとだ。心がふるえる。わたしは、“トバリ・ブルー”と勝手に名づけている。この沼に浮かぶ落ち葉をかこむメタリックなブルーは、ナチュラルな青色だそうだ。バクテリアがつくる物質の青色なのだ(戸張さんに教えてもらった)。
戸張さんの写真のブルーは、撮影後に加工した色ではなく、自然の色、普通に肉眼で見てる情景だ、と戸張さんはいう。その自然の青色をみつける戸張さんの感性が、すごい。その美意識がすごい。撮影のテクニックのすごさは、いうまでもない。巧だ。
戸張さんがつくる、その硬質な絵が、わたしは好きだ。
こんなすごい写真家が帯広にいることを、十勝の人たちは知っているのだろうか?
写真家・戸張良彦さんのサイト http://www.y-tobari.jp/