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古い曲が気になる

『デビルズ・ノット』、そして、Thats Alright (Mama)

2016-01-16 | 日記・エッセイ・コラム

 

Well, that's all right now mama
That's all right with you
That's all right now mama, just anyway you do
That's all right, that's all right
That's all right now mama, anyway you do

 

 近所のTSUTAYAで借りてきたDVD、アトム・エゴヤン監督、コリン・ファース、リース・ウィザースプン主演の『デビルズ・ノット』の冒頭シーン。小さい男の子が、小学校に迎えにきた母親と手をつなぎ、この歌 ”Thats Alright (Mama)" を口ずさみ、「ママにグレイスランドを買ってやるね」と言う。母は、「そうね、プロミスト・ランドも買ってちょうだい」と、言う。(その、この日に、男の子は行方不明になり、沼の中で手足を縛られた遺体でみつかる。実際にあった悲惨な事件の、捕まった犯人たちの、おそらく冤罪がテーマの暗いシリアスな映画だ)。

 グレイスランドとは、スーパースターになったエルビス・プレスリーが、母親のために造った広大な敷地と豪邸。(エルビスは、強烈なマザコンだったが、普通、正常な男はみんな、マザコンだろう。どんな年になっても、母さんが大好きだ)。

 ”Thats Alright (Mama)" は、黒人ブルース大好きトラック運転手、若者エルビス・プレスリーが最初に録音した曲。大好きな母親の誕生プレゼントのためにつくったレコードだ。メンフィスのサン・レコードでは、一枚だけのレコードをダイレクト・カットで作ってくれる。歌自慢の人たちが一枚のレコードを作る。サン・レコードは、黒人ブルースとカントリーウエスタンのレコードを制作しているが、素人の歌のレコードをつくる、それがサン・レコードの貴重な、日々の現金収入の商売でもあったのだろうな。

”Thats Alright (Mama)"を歌って、母親の誕生プレゼントの1枚のレコードを持って、若者は帰るわけ……だが………これからのエルビス・プレスリーのサクセスストーリーは、だれも知っていることだろうから、書かない。

 

 もちろん、”Thats Alright (Mama)" は、エルビス・プレスリーのオリジナルではなく、ブルースシンガーのアーサー・クルーダップの曲だ。エルビス・プレスリーがカバーした”Thats Alright (Mama)"は、アーサー・クルーダップのオリジナルとほとんど同じだ。少年エルビスが、大好きなブルースの曲だったのだろう。

 

    エルビス・プレスリー Thats Alright (Mama) https://www.youtube.com/watch?v=NmopYuF4BzY

    アーサー・クルーダップ That's All Right   https://www.youtube.com/watch?v=qU3ZFNIa0t0

 
 
 
 
 
 
 
 
 

 


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