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古い曲が気になる

初詣、靖国神社

2016-12-31 | 日記・エッセイ・コラム

 わたしは、北海道に戻るまで初詣は、靖国神社だった。

 地方(首都圏以外)に住む人は、きっと知らない。東京都心の初詣、もちろん人気の一番は明治神宮。JR原宿駅から本殿までびっしり並ぶ人は、数万どころか、数十万人ではないか?

 次の人気の神社は、靖国神社。除夜の鐘が鳴るころ、東京メトロ・九段下駅から本殿まで、あの長い急な坂から大鳥居を通って本殿まで1キロくらいだろうか。そこが人、人で埋め尽くされる、という。それもまた、数十万人ではないだろか?

 その話を俄かに信じられなかった。だが、元旦の午後に出かけて行って、大晦日の夜の凄まじい賑わいを信じた。元旦の午後も、屋台がたくさんでてお祭り状態で、本殿まで若者たちのとんでもない長蛇だ。わたしは参拝を諦めて帰った。

 以来、靖国神社の初詣は、3日か4日にしている。

 テレビでは、明治神宮や川崎大師の、クレージーな初詣の状況を伝えても、靖国神社の初詣の映像は放送しない。だから、日本中のほとんどの人は、靖国神社というものを知らない。

 

 いま、靖国神社は、初詣とかのイヴェントだけじゃなく、平日も週末も、日常的に参拝者が多い。とうぜんだが、若者たちだ(老人のわたしからすると、すべてほとんど”若者”なのだが‥‥)。十年くらい前、それに気づいた。何だか、どんどん参拝者が増えているようだ‥‥‥‥と。

 午後5時に門が閉まるのだが、スーツ姿の仕事帰りの若い人が、手水で手と口を清めてから、閉まった門の前で手を合わせて祈っている。そういう人たちがたくさんいるんだ。

 

 日本の新聞・テレビのマスメディアは、「稲田防衛大臣靖国参拝、中韓非難」みたいな報道しかしない。だから、わたしと同じ世代のほとんどの日本の人たちは、靖国神社とは何かを自分で考えたことがない(新聞報道とテレビのコメンテーターの否定的なコメントが、自分の見解になる)。

 しかし、今を生きる人たちは靖国神社とは何か、さまざまな情報をネットで手にいれる。新聞も教科書も、日教組の革命教師も、ましてやテレビの芸人大学教授など、彼らはまったく信じない。さまざまな情報・データをスマホ、PCタブレットでみている。その肯定否定、いずれの資料も手にして、歴史を自ら判断する。そういう時代だ。だから、わしら団塊世代より、はるかにクールだ。(もちろんこのクールは、賢い、カッコいい、という意味だが、冷静の意味でもある)