昨夜は、帯広・ブルースハープで、古村敏比古さんのソロ・ライヴをみた。わたしは、後半のスタンダードが、とくに楽しかった。ピアノ・トリオをオケにしたジャズのスタンダードナンバーの演奏だ。
これは、古色蒼然とした、ジャズ博物館の資料室の奥から引っ張りだしてきた、カビはえた、化石のような、ふやけたスタンダード・ジャズじゃない。今を突っ走るミュージシャンの、スタンダード・ジャズだ。じつに刺激的だ。カッコいい "疑惑のスタンダード" だ。
わたしは、終演後のブルースハープで、CD『疑惑のスタンダード』を買って、古村さんにサインまでしていただいた。
長い人生で、ライヴ会場でレコード・CDを買ったのは、はじめて。ミュージシャンに、自分の買ったアルバムにサインを書いていただいたのも、はじめての体験だった。
(わたしの、若いときの仕事は、コンサート会場でレコードを売ることだったし、プロモーターだったから、ミュージシャンの事務所から契約書にサインしてくれ、とは、言われてきたが‥‥‥‥‥‥‥ミュージシャンのサインをもらったことはなかった。
わたしが主催したコンサートの、ミュージシャンといっしょに写真を撮ったのは、一度だけ。30年いじょう前、浜田省吾さんと町支寛二さんを千歳空港に送ったときの、2ショットだけだ)
このCD『疑惑のスタンダード』の、古村さんのサックスをフィーチャーした、カルテットのライブを、是非、生でみたい、ものだ。