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古い曲が気になる

СОЧИ 2014

2014-02-05 | 日記・エッセイ・コラム

 

  ソチ・オリンピックがはじまる。わたしは、浅田真央さんのフィギュア・スケートと、女子アイスホッケー、そして、カーリングが楽しみだ。

 

  ソチは、キリル文字で Сочи と書く。キリル文字にローマ字のSの字はない。Сが、Sと同じ音をあらわす文字だ。だから、たとえば日本の姓の"佐々木さん"をキリル文字でかくと、Сасаки  сан となる。i の文字はない。 Иが i 。Nを逆さにしたような文字だが、日本語の「い」と同じ音だ。

   キリル文字に、N はない。H が、ローマ字のN、日本語の"な"行の頭の文字記号だ。

 

  現在ロシアで使われているキリル文字は、グラゴル文字を祖としている。9世紀、スラブ語圏にキリスト教を伝道するために、キュリロスとメトディオスが、ギリシャ文字からグラゴル文字をつくり、それを弟子たちが洗練されたキリル文字にしていったわけだ。

  つまり、キリスト教のギリシャ正教を、スラブ語圏で布教するために編み出した文字なのだ。ロシア革命の共産主義者たちも他民族を支配するとき、この文字を利用した。

 

  わたしは、日本の、漢字・ひらがな・カタカナ混じりの文字 (表意文字と表音文字との絶妙な組みあわせ)が、なにより一番好きな文字だが、ロシアで使われている、このキリル文字も、ひどく好きな文字なのだ。(世界にはたくさんの言語があるように、たくさんの文字がある)。