1984年(昭和59年)に、フリオ・イグレシアスの歌で流行った『ビギン・ザ・ビギン』は、コール・ポーターの曲。1935年(昭和10年)の作曲だ。
ビギンは、フランス領のカリブ海の島々、マルティニークとかで流行ったダンス・ミュージック。30年代、パリで流行った。
1935年(昭和10年)、コール・ポーターは、パリのリッツ・ホテルのバーで、ピアノを弾いて、この作曲したと伝えられる。翌年ヒットしたミュージカルの挿入歌だ。
この曲が、永遠の命をあたえられたのは、スイング・ジャズのアーティー・ショーのセンスだ、とわたしは思う。いま聴いても、心地が良い。1938年(昭和13年)の大ヒット曲なのだ。
アーティー・ショー Begin the Beguine http://www.youtube.com/watch?v=Ps05TaQuYvc
ビギンというダンス・ミュージックは、おくれて日本のダンス・ホールでも流行る。戦後だ。
やがて、『黄昏のビギン』なんてタイトルの曲もできる。
『黄昏のビギン』は、水原弘が歌った。1959年(昭和34年)の曲だ。作曲は、中村八大。作詞は、中村八大さんと永六輔さん、ふたりだという。
水原弘 黄昏のビギン http://www.youtube.com/watch?v=UWos670AVHA
中森明菜 黄昏のビギン http://www.youtube.com/watch?v=vPLQewH7z6g
日本の歌では、どんどん、だんだん、ビギンでも、なんでもなくなるが、わたしはいつも、中森明菜が、大好きだ。
フレッド・アステアとエレア・パウエル Begin the Beguine http://www.youtube.com/watch?v=GpRU-vyelks&feature=related