Ommo's

古い曲が気になる

あすが満月

2011-07-14 | 日記・エッセイ・コラム

                

 満月はあすだが、ほぼ真ん丸な月が、晴天の夜空に明るく輝いている。こういう月光の夜は、まず、ドビッシーかな。

   ヴァン・クライバーン  ドビッシー『月の光 Claire de Lune (ベルガマスク組曲・第3曲』  http://www.youtube.com/watch?v=H1obAw1fS3o&feature=related

月の光~アンコール集

Vancliburn

 アメリカのピアニスト、ヴァン・クライバーンは、わたしが小学生のとき、スーパースターだった。クラシックの人だが、まるでロックスターのような人気者だった。第一回チャイコフスキー・コンクールの優勝者なのだ。1958年(昭和33年)のことだ。

 時は冷戦真っ最中、アメリカとソ連はほとんど戦争状態に近いほど緊張していた。そのソ連・モスクワで開催されたチャイコフスキー国際コンクールで、23歳のアメリカ青年が優勝した。アメリカでは、ソ連に勝ったというのでお祭り騒ぎになった。一躍、ヴァン・クライバーンは英雄になったのだ。

00108e50_medium

 ヴァン・クライバーンは、長身で、なかなかハンサムでもあったからクラシック界では考えられないスターになった。チャイコフスキーのピアノ協奏曲第一番を録音したRCAビクターのLPは、なんとビルボード誌のポップス・アルバム・チャートのナンバーワンなり、7週間もそのトップの座にあったのだ。

 わたしは小学生だったが、よく母の実家に泊まり、叔父さん(母の弟)にこのレコードをなんども聴かせてもらった。(母の実家は、電気店でレコードも売っていた)。叔父さん自作の真空管アンプで再生される、クライバーンのチャイコフスキーに感動したものだ。

 (あの時代のように、真空管アンプ、大スピーカー、大音量で、アナログのLP盤の、ヴァン・クライバーンのピアノ、キリル・コンドラシン指揮、『チャイコフスキー・ピアノ協奏曲第一番』を、もう一度聴いてみたいものだ)

チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 [xrcd]

   ヴァン・クライバーン(ピアノ) キリル・コンドラシン指揮 チャイコフスキー・ピアノ協奏曲第一番 

     第1楽章 ① http://www.youtube.com/watch?v=-M7M4UoqBpA&feature=related

     第1楽章 ② http://www.youtube.com/watch?v=H3kZHvVrT-k&feature=related

     第2楽章   http://www.youtube.com/watch?v=Bvyx569SWyI&feature=related

     第3楽章   http://www.youtube.com/watch?v=f7MAriotZyE&feature=related

33_78

Vancliburnobamaconfersnatlmedalarts

 23歳でチャイコフスキー・コンクールに優勝したヴァン・クライバーンは、77歳になる。

    ヴァン・クライバーン・ファンデーション http://www.cliburn.org/index.php