何日か前の雨予報が良い方に変わって、今日は晴天、風も弱くて絶好のゴルフ日和だった。
8年ほど前、私をゴルフにいざなった、元々とはジム友のHちゃんとその仲間とのラウンドだった。
Hちゃんは3年前からオペや抗がん剤で闘病中。それがなかなか功を奏さない。
傍で見ていて、どんどん痩せていく彼女だけど、なるべく連れ出して色んな事しよう、楽しいことで病気を忘れようとして、近隣のゴルフラウンドはもちろん、北海道へ遠征、箱根に温泉つきラウンドもした。飲んだり食べたりもできるだけ一緒に出掛けている。
でも、今年になって寒さと風がひどい日は途中でリタイア、良い天気で楽しく回れた後は下半身のむくみが残って次の日は苦しんだなど、徐々に無理になってきてしまった。
でも、「家にいるとダラダラしてしまってホントに死にかけの病人って気分になるの。できれば外に出かけたいのよね」 という彼女の言葉。
「じゃ、キャディさんつきでカート乗り入れできる所に行こうよ。疲れたらグリーン周りだけやっても良いし、カートで寝ててもいいじゃない」
ってことで実現した今日のラウンドであった。
私の車で彼女を迎えに行った。
「子供たちが私の体調を心配してたけど、今日はこんなに良い天気だから行きたくてね。迷惑かけたらごめんね」
みんなでラウンドに行くようになってから、4人で乗れてゴルフバックも4つ載せるためにと、わざわざ私たちのために買ったという彼女のレクサスのSUVにどれだけ載せてもらったろうか? 飛ばすけど安定感のある彼女の運転だった。
おしゃべりしながらの行き帰りも楽しかった。
「もう運転やめたのよ。医療用だけど麻薬使ってるからさ」
・・・治ると信じてたのにな・・・
最高の天気
そして、この日はWBCの決勝。
いつもの同級生友、建築士Nちゃんとその税理士のUちゃんは二人で仕事をほったらかして観戦、私と親友AとMちゃんにlineで実況中継をしてくれた。
こんな感じで逐一報告をしてくれた。
私はゴルフパンツのポケットにスマホを入れてふるえるたびにそれをみんなに実況。
桜、こぶし、椿 花爛漫の美しい春の日だった。
7回裏が終わり3-1の所で
ラウンドも前半が終わりご飯
キャディさんも私のlineに注目して
「今どうでした?」とずっと気にしていた。
レストランでは 同行のWちゃんがスマホで実況を見ながら
「ピッチャーはオオゼキ? そんな人いたっけ?」
「オオゼキじゃなくてタイセイだよ~」などと周りの失笑を買う。みんなゴルフの試合は見るが普段野球は見ない人たちですからね。
周りの席のオジサンたちも、みんなスマホでチェックしている。
後半Hちゃんは
「ちょっと疲れたからもう打つのやめるね。このままカートにいるわ。温かいし、風も気持ちいい。最高な気分。みんながんばって」
ホントに嬉しそうにカートから私たちを見ていた。
そうこうしているうちに・・・
Wちゃんがティーショットする瞬間に飛び跳ねてゴメン。
キャディさんまで
「勝ったんですか!!」でしたよ。
最後はラスボスのトラウトを三振にしたとは・・・
漫画みたいな展開でしたね。
後半はみんなの調子も上がり、気持ちよくラウンドできた。
終わってから私はまたHちゃんを載せ、途中の三芳インターであとの二人とおちあい、野菜を買ってソフトクリームを食べた。
「局ちゃん、私は今日でゴルフは終わりにするわ。ホントにみんなとたくさん行けて楽しかった。今日の日は忘れないよ」
私も忘れない。
春爛漫の花の中での彼女のラストゴルフに一緒に行けたこと。
ポケットでスマホが震え、lineが届くたびにドキドキしたこと。
両方の友人たちとつながりながらWBCを間接的に観戦できたこと。
8年ほど前、私をゴルフにいざなった、元々とはジム友のHちゃんとその仲間とのラウンドだった。
Hちゃんは3年前からオペや抗がん剤で闘病中。それがなかなか功を奏さない。
傍で見ていて、どんどん痩せていく彼女だけど、なるべく連れ出して色んな事しよう、楽しいことで病気を忘れようとして、近隣のゴルフラウンドはもちろん、北海道へ遠征、箱根に温泉つきラウンドもした。飲んだり食べたりもできるだけ一緒に出掛けている。
でも、今年になって寒さと風がひどい日は途中でリタイア、良い天気で楽しく回れた後は下半身のむくみが残って次の日は苦しんだなど、徐々に無理になってきてしまった。
でも、「家にいるとダラダラしてしまってホントに死にかけの病人って気分になるの。できれば外に出かけたいのよね」 という彼女の言葉。
「じゃ、キャディさんつきでカート乗り入れできる所に行こうよ。疲れたらグリーン周りだけやっても良いし、カートで寝ててもいいじゃない」
ってことで実現した今日のラウンドであった。
私の車で彼女を迎えに行った。
「子供たちが私の体調を心配してたけど、今日はこんなに良い天気だから行きたくてね。迷惑かけたらごめんね」
みんなでラウンドに行くようになってから、4人で乗れてゴルフバックも4つ載せるためにと、わざわざ私たちのために買ったという彼女のレクサスのSUVにどれだけ載せてもらったろうか? 飛ばすけど安定感のある彼女の運転だった。
おしゃべりしながらの行き帰りも楽しかった。
「もう運転やめたのよ。医療用だけど麻薬使ってるからさ」
・・・治ると信じてたのにな・・・
最高の天気
そして、この日はWBCの決勝。
いつもの同級生友、建築士Nちゃんとその税理士のUちゃんは二人で仕事をほったらかして観戦、私と親友AとMちゃんにlineで実況中継をしてくれた。
こんな感じで逐一報告をしてくれた。
私はゴルフパンツのポケットにスマホを入れてふるえるたびにそれをみんなに実況。
桜、こぶし、椿 花爛漫の美しい春の日だった。
7回裏が終わり3-1の所で
ラウンドも前半が終わりご飯
キャディさんも私のlineに注目して
「今どうでした?」とずっと気にしていた。
レストランでは 同行のWちゃんがスマホで実況を見ながら
「ピッチャーはオオゼキ? そんな人いたっけ?」
「オオゼキじゃなくてタイセイだよ~」などと周りの失笑を買う。みんなゴルフの試合は見るが普段野球は見ない人たちですからね。
周りの席のオジサンたちも、みんなスマホでチェックしている。
後半Hちゃんは
「ちょっと疲れたからもう打つのやめるね。このままカートにいるわ。温かいし、風も気持ちいい。最高な気分。みんながんばって」
ホントに嬉しそうにカートから私たちを見ていた。
そうこうしているうちに・・・
Wちゃんがティーショットする瞬間に飛び跳ねてゴメン。
キャディさんまで
「勝ったんですか!!」でしたよ。
最後はラスボスのトラウトを三振にしたとは・・・
漫画みたいな展開でしたね。
後半はみんなの調子も上がり、気持ちよくラウンドできた。
終わってから私はまたHちゃんを載せ、途中の三芳インターであとの二人とおちあい、野菜を買ってソフトクリームを食べた。
「局ちゃん、私は今日でゴルフは終わりにするわ。ホントにみんなとたくさん行けて楽しかった。今日の日は忘れないよ」
私も忘れない。
春爛漫の花の中での彼女のラストゴルフに一緒に行けたこと。
ポケットでスマホが震え、lineが届くたびにドキドキしたこと。
両方の友人たちとつながりながらWBCを間接的に観戦できたこと。