局の道楽日記

食道楽、着道楽、読書道楽  etc
生活色々を楽しんで暮らしている日々の記録です

名残のお花見

2014-04-06 21:59:55 | 日々の生活
さて この週末はオットは関西出張、ムスメは小旅行。私はまるまる自由の身であった。

金曜日 久々に食の伝道師Fさんより
「局ちゃん、お誕生日もうすぐでしょ? ちょっと早いけどお祝いしてあげる。隅田川沿いの桜のお花見もしましょう」とのお誘い。
彼女は昨年東京西部のマンションより東京東部のマンションに引っ越したのである。
相変わらずの美味しいもの好き世話好きパワーを発揮しているらしく、新しい住まい周辺でも積極的に食べ歩いて知っているお店を開発しているらしい。
着物の会関係の昔ながらのメンバーを集めて久しぶりの飲み会。

しかし金曜日の夕方は荒れた天気で雷は鳴るしヒョウも降るしでお花見は諦めて、こちらで待ち合わせ。



下町のワインバーである。



ここがワイン類はリーズナブル、それに合うおつまみ類も気が利いていてさすがのチョイス。

カップルがカウンター席でむつまじく飲んでいる中、オバ5人が真ん中のテーブル席を占領という状態だったが、楽しく飲んで食べることができた。
ここはワタシが最年少、最年長は70代半ばの美しきオバである。

 ←岸恵子そっくり



最初はスペインのスパークリングで乾杯して







次にぽっちゃりしたメルロー100%の赤とオーダーして





久しぶりに会うメンバーで色々溜まった話もしゃべりつくした。
人生の先輩たち。みなさん恵まれて安定しているようでもやはり家族の関係で山や谷を越えてきた方々、こうやってたまにお会いして色々話をうかがうのはとても勉強になる時間である。

〆にパスタとデザートのチョコレートケーキもシェアして お腹いっぱいってまで食べても一人3500円程度と嬉しい値段設定であった。
近かったら行きつけにして通いたいワインバーである。

            

それから土曜日。この日はガチのお花見予定が入っていた。私の行っているタイルの教室仲間でお花見会。
最近習い始めた20代の女の子の婚約者とその友人も含めてである。
実は彼女の婚約者はガイジン それもサ○ジア×ビア人。こちらに留学してきて知り合って婚約中とのこと。
彼の友達も一緒に「これぞ日本のお花見」というのを味わってもらおうという国際貢献企画(というかそれにかこつけ単に自分たちが楽しもうって魂胆である)

場所は新宿御苑。ちょうど待ち合わせした昼過ぎに怪しい風が吹き始め、午前中快晴だった空はかき曇り、(また春の嵐ですか?)と思って門の前にたたずんでいた。午前中に入っていた人たちが雨のためどんどん公園から出てくるのを不安なうちに眺めていたのだけど・・・

幸い雨はすぐに止んで薄曇りながら太陽も差し込み始めて、ちょっと空気はひんやりはしていたが、人口密度の少なくなった御苑でお花見ができたのである。





婚約中のカップル。♂はすごいイケメンである。しかも知的で優しそう。実際「めっちゃ優しいんです」とノロケル女子。



彼の友達もみんな日本語も達者。中央は日本のアニメ大好きというなかなかひょうきんで楽しい子であった。
左の子は来日して間もないが、これから大学院は決めるという。WにしようかKにしようかヒト○バシにしようかというくらいだから本国で優秀だったのであろう。
アニメ好きは 妹ですと言って写メを見せてくれたがこれがまたペネロペクルスそっくりの超美人。それがステキなドレスを着て色んなポーズの写真があった。そんなに兄に自分の写真を送ってくるものなの?と聞いたら、あちらの国では他人の前ではこうやって女性は一目にさらせないので仕方がないからボクに送ってくるみたいとのことであった。お国柄とはいえ、あれだけの美人を公開できないのはもったいないことである。





広い公園は桜以外にも花は咲き、柔らかそうな若葉の芽吹きも美しく、改めて良い所だと思った。
東京って 皇居を始め こちらや代々木公園、明治神宮など山手線の内側西よりでも案外大きくて緑深いところがあるんですよね。
遠出しなくてもその気になれば十分楽しめそうである。



お花見用の食べ物色々。私はケーキを焼き、チーズを持ち込んだ。

しかしこの公園ってアルコール禁止なのよね。入口に手荷物検査まである。

しかしなぜかワタシが持っていた缶ビール3本とロゼワインはスルーされて注意もされなかった。

周りも案外そうだったようで平気でビールを飲んでる人々。しかし建前禁酒なので、井の頭公園や上野公園の花見みたいにバカ騒ぎがなく節度があるのはこの禁酒のためであろう。
幸い缶ビール一缶にワイン少々なんて飲んだうちに入らないという♀メンバーである。少々のアルコールをそうっと飲みつつみんなで持ち寄ったおいしいおつまみで和気藹々のお花見となった。

サウジ♂たちは戒律として元々禁酒、そして豚肉もNG。お酒の代わりに飲んでいるのはオレンジジュースと麦芽コーヒー入りの豆乳である。
「これ、日本の飲み物の中で一番好きよ」というサウジ♂は微笑ましかったが、やはりお酒を飲めない文化というのはさびしい。私はイスラム家庭には入れないな~とつくづく思ったのである。




到底飲みが足りなかった♀たちはカップル&メンズと別れた後は新宿で飲みなおす。
この日入学式だった大学も多く、また花見の流れもあったようで新宿の街の混雑はものすごかった。
いつもわりに余裕のあるライオンも満席。

この日は前日と違って私が長老。女性はみんな独身で微妙なお年頃である。「結婚」や「婚活」について意見を求められる。
した方がいいか悪いかは一概に言えないが、したければそれをアピールすることは必要じゃないのとしか言えなかったワタシ。
色々な年代の女性と話ができた週末であった。

今日のブランチは昨日のあまりをもらってきたサウジ食であった。カップルの女性が彼のお母さんから習ったというもの。

トマトと一緒のお皿のものである。



お米をニンニクと玉ねぎと炒めて塩と香料で味付けしてトマトソースで煮る それを塩漬けのぶどうの葉を塩抜きしたもので包んで蒸し煮にする。結構手間のかかる一品であった。



ぶどうの葉の食感はちょうど桜餅の葉っぱに似た感じで、それにフィリングの色々な味が入り組んでなかなか美味しかった。

「お母さんの味、覚えてくれた」と彼の方が言っていたが、彼の国の♂は家族、特にお母さんを大変大事にするそうだ。
なんとなく女性の地位が低いようなイメージがあったが、家庭の中ではきちんと尊敬されてとても懐かしんでもらえている彼の国の母がイメージできてなんとなく嬉しい気持ちにもなった。
コメント
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