局の道楽日記

食道楽、着道楽、読書道楽  etc
生活色々を楽しんで暮らしている日々の記録です

鳥人間コンテスト

2008-09-16 20:58:26 | 記憶の箱
昨夜は 夫は昼から仕事。娘はダンス後に友人宅にお招ばれということだった。
息子もどうせ練習の後はデートでもしているんだろう 今夜は一人でのんびりすごそうとまったりしていたら 着信 

「今日、家で飯食べたいんだけどさ、なんかある?」

特別に何かはないが 家族四人の一週間分くらいの食料は冷蔵庫に入れてある我が家である。(このように誰がいつご飯食べるかわからない家なので 

「あることはあるよ。何食べたいの?」

「うまいもの(笑) M子も一緒だからよろしく」

何だよ~ 実家を定食屋、母親をまかないのおばちゃんだと思ってるなと思ったが、しょうがない ちょっと気合入れてご飯を作り始めた。

冷蔵庫に生協の合びき500gと昨日買ったばかりのキャベツがあったので、メインはロールキャベツにした。あとはもらいものの栗をゆでておいたのがあったので、栗ときのこのライスグラタンにする。豚ロース少々ときのこ大量を炒めて、栗とともにホワイトソースで和えてとバターライスに載せて、オーブンで焼くだけだけど見かけは手が込んでご馳走に見えるという客料理の時によく作るものである。
それに、モッツァレラの買い置きがあったのでトマトに載せて一皿にして、赤ワインでもあければ十分であろう。

ホワイトソースは缶詰ですませ ちゃっちゃとロールキャベツも仕込んで煮込んでいたら 二人到着。相変わらず可愛い格好(フリフリのミニスカートに ニーハイソックスをあわせて バレリーナシューズ)のM子である。
一応気を遣ったらしく 渋谷で売ってましたと生キャラメルとチョコレートをお土産にくれた。

食事がほぼ終わって、ワインを飲みながらTVをつけてみた。
鳥人間コンテストをやっていた。

もう、この季節か~ 夏も終わりだな~ と 思う。

と共に、23年前を思い出した。

なぜなら 23年前の夏、この番組を見て今日と同じように夕飯の片付けをしていた時に 私は産気づいたんだもの(笑) その時生まれたのが 目の前で彼女をはべらせつつ赤ワインを飲んでいる息子である。ヒトって成長するのね。
ある意味 感慨・・・

「あのね、あーたが生まれる前の日にこの番組見ててね、あら?変だなって思ったら破水して そのまま入院になったのよ」と言ったらなぜか受けまくる二人。

「そっか~ この番組がおかんを産気づかせたのか~」

23年前、新婚時代の局家は夫の仕事のため、それまで行った事も無かった関西の某都市に住んでいた。その頃実家は祖父がボケて母はその介護で手一杯だった。
だから妊娠しても里帰り出産は多分無理だと思い、知らない土地だったが、そこで出産するつもりだった。夫はエライ忙しかったので家で一人の時が多かったが、社宅のような所で周りがみんな同じ職業で同年代の人たちも多く、しかもみんな仲良しだったので その点は大丈夫かなと案外気楽にかまえていた。今だったら色々生んだ後の事も考えて不安だっただろう。ある種 若さゆえの無知から来るのんきな状態だっただろうと思う。
息子は未熟児だったしすごく神経質だったので 生まれてからがノイローゼになりそうだったけど(苦笑)

その夏は ものすごく暑い夏で 何十年かぶりで阪神が優勝した年だったので その土地も色んな意味で暑かった。夫は巨人ファンなんて間違っても言えないような環境で、社宅も野球の中継時間になると周りから歓声が聞こえてくるような環境だった。

で、その日、まだ予定日より10日早かったが、昼間網戸を洗ったり、スイカを運んだりした影響もあったのか なんとなく腰が痛いな~ なんて思っていた。
珍しく夕食時に夫が帰ってきていて、二人でご飯を食べていて夫がTVをつけたら、鳥人間コンテストだった。そう思うと長寿番組なのね。

当時は昨日のように精巧にできている飛行機は少なく、100mも飛んだら結構すごいな~みたいな感じだったのじゃないだろうか? なんだか 人間に翼をつけただけとか こんなの飛ぶわけないよ なんて冗談のような機体もあって 半分お笑いみたいな部門もあったような記憶がかすかにある。
それを横目で見つつ片付けをしていたら、突然水のようなものが降りてきて
「何 これが破水?」と言うことになった。そうなったら感染症の危険があるので即受診というのは知っていたので 慌てて入院セットを持って病院に駆け込んだのである。
その後 次の日の明け方からやっと陣痛が来て午後3時半ころに息子が誕生だったのである。
あ~ しんどかった。

「ってわけで あーたはこの番組に触発されてこの世に生まれてきたのよ」

「そうか~ なるほどね。何か影響受けたのかな~?」


必死になって人力で琵琶湖を横断しようとペダルを踏んでいる東北大学の子を見て、母は思った。

そうか、息子の自転車好きはここから来ていたのか・・・・ 


コメント (6)
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