tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

民主主義の「トリセツ」が必要な時代

2022年04月09日 16時48分36秒 | 政治
最近は何事によらず「トリセツ」という言葉か聞かれます。
もともとは家電製品などを買うとついてくる「取扱説明書」というのが一般的だったのですが、今は略して「トリセツ」というようです。

昔から「取扱説明書」というのは解りにくいというのが一般的で、恐らくは、それを解り易くしようという事で、まず名前を「トリセツ」にして、中身も読めばすぐわかるようにしようというのが「トリセツ」の意図だったのではないかと思っています。

そういうものが出来るのだったら、是非作って頂きたいと思うのが「民主主義のトリセツ」です。

民主主義というのはいい物だと思っている人が人類のほとんどでしょうけれども、それでは民主主義という事で世界中がうまくいっているかと言うとなかなか上手く行かないのが現実でしょう。

それなら、みんなに簡単によく解るような民主主義の「トリセツ」を作って、それが指摘している点を組織のメンバーや国民がきちんと守っていけば、組織や国が立派な民主的な組織、民主的な国家になるという訳にはいかないでしょうかという事です。

今日現在も、ウクライナに侵攻して残虐な破壊と殺戮を重ねているロシアも形は民主主義国です。アメリカも根っこからの民主主義国ですが、トランプさんが大統領だった時は、どう見ても立派な民主主義国とは言えませんでした。

卑近な例では、安倍総理の下の8年余の日本も、民主主義国家とは言えそうもないことが罷り通っていたと思っている人も少なくないでしょう。

こんな現実を経験しますと、やっぱり「民主主義のトリセツ」という便利なものがあって、それが指摘しているような事に国民が確り気を付けて行けば、民主主義国家として上手下手はあるにしても、おおきな逸脱をすることありません、というものがあると良いなとつくづく思います。

そんなものが出来るはずがない。家庭教育、学校教育、社会教育でしっかり勉強して、広い知識と判断力を国民が身に着けて、初めて民主主義という良い制度を上手く利用することが出来るようになるので、そんな簡便法の様なことで出来ることではない、と仰せられる方も多いと思います。

それは勿論その通りでしょう。それが良き民主主義の組織や国家を創る基本であることに異論はないと思います。

しかし、そうした基礎固めに不断の努力をしながら、同時に、「これをしてはいけません」、「これを守らないと大失敗の可能性があります」などと言う、経験から真理を言い当てるような「トリセツ」もやっぱり必要なような気がします(人間には感情や油断がありますから)。

そんなことで、私なりに2つほど「トリセツ」の項目になりそうなものを挙げてみました。
こんなのを10ほど集めたら、民主主義は大分安全な良いものになるような気がするのですがいかがでしょうか。

1、 過去の経験から、リーダーの最長任期を決めたら、それを伸ばそうとする人をリーダーに選んではいけない。
2、 自分も嘘(Fake)言いながら、他人の言う事を嘘(Fake)だと言う人をリーダーに選んではいけない。
3、 (以下宜しくお気づきのことを上げて頂ければ幸甚です)

多くの人の知恵で、民主主義がより良い物になりますように。


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