tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

要注目! 新エネルギー開発の多様な進展

2015年09月03日 10時17分38秒 | 科学技術
要注目! 新エネルギー開発の多様な進展
 最近の新エネルギー開発では、いろいろと面白い研究があるようです。
 ソーラーパネル、風力、地熱、バイオマスなどの再生可能エネルギーは試行の段階から、次第に普遍化の段階に移行しつつあるようですが、ソーラー発電でも画期的な新技術が生まれて来ているようです。

 現状では太陽光発電の利用効率はせいぜい20パーセントといわれますが、それを理論的には80パーセント台、実効でも60パーセントぐらいまで上げることが出来そうな研究が進んでいるという報道がありました。

 受け入れた光をガラス板の中で横に流し、波長の短い光から順に電気エネルギーに変換していくことで、紫外線から可視光線、赤外線、遠赤外線と順次電気に変換して、太陽光線を余すところなく活用するということのようです。

 人間は元々、太陽が無償で贈与してくれる 太陽エネルギーの恩恵で生きていられるわけですから、自分でエネルギーを作ろう(原子力)などと思い上がらず、謙虚に太陽の恩恵を出来るだけ巧く活用することを考えた方が自然でしょう。

 藻にバイオ燃料を作ってもらおうという研究も佳境に入っているようです。ミドリムシは食料から燃料まで既に企業化されていますが、OOコッカスといった藻に出来るだけ効率よく炭化水素を作ってもらうという研究では、藻の性能が勝負のようです。
 これも、藻が太陽光線を使って炭化水素を作ってくれるわけです。

 さらにタングステン系の触媒を使って、鉄イオンの水溶液に太陽光線を当てると、水の電気分解で水素が出来るという方法で、安価に水素を作る研究も進んでいるようです。近い将来、化石燃料から作る水素と価格競争できるように研究を進めているこのことです。

 エネルギーではありませんが、ある大手化学会社はCO2を原料にしてプラスチックを作っていますし、最近、藍藻を使いCO2と太陽光を原料にしてアミノ酸も作れるようです。

 人間そのものも自然の産物ですが、その人間が、自然の働きに人間の知恵をつぎ込んで、自然の活動をより豊かに活用することが出来るまでに人間の知恵が進んできたことは素晴らしいことではないでしょうか。

 そういえば、日本には、人間が自然に働き掛けて、より豊かな自然を作る「里山」のような経験があります。何か共通点がありそうですね。


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