生産と消費のバランスに適切な舵取りを
前回、これからが生産性( 国民経済生産性)向上の本番と書かせて頂きました。経済というのは、より良いモノやサービスがより効率的に生産され、そうした新しい魅力的なモノやサービスが消費者に利用(購入)されて、生産と消費がバランス良く循環して経済の均衡成長が可能になります。
生産性の向上を支えるのは技術革新です、つまり人間の知恵と努力です。それによって生産の効率は上がります。 効率(生産性)が上がれば、コストは下がり、足りないものはより多く生産され、同じ生産なら労働時間が短くなります。
豊かになり、余暇が増えます。
それを目指して人間は知恵と努力を注ぎ込み、社会をより「豊かで快適」なものにしていきます。労働時間の短縮、余暇の増加は、人間に新たな自由な活動の時間を齎し、多分それは新しいモノやサービスの需要を生むでしょう。そしてそれに応えるような生産活動を誘発するのです。経済成長の循環プロセスです。
今、日本では経済成長が思うように実現しないということで政府・日銀も心配しています。少し時間を掛ければ次第にうまくいくと私は考えていますが、それを少しでも早めるためには、技術革新、生産性向上に加えて、消費がバランスよく増えなければなりません。
ということで、政府は「賃上げ、賃上げ」というのでしょう。
経済の基本で言えば、賃金は経済の成長に従って増えるのです。経済が成長せずに賃金だけ上げても、インフレか スタグフレーションになるだけです。
この2年ほどは、円安で差益が出ましたからそれで賃上げをという意見もあるようですが、賃金論から言えば、それは「ボーナスに反映」というのが正しいのでしょう。
現実には、雇用が順調に増えています。先ず量的に増え、次第に質的な改善も進むでしょう。これは出来れば積極的に進めるべきでしょう。経験的には、人間は、生活が安定すれば、勤労意欲も消費意欲も共に増加するようです。特に日本人の場合、これが顕著のように思います。
但し、失われた20年で、日本人は防衛的になり、出来るだけ消費を抑えるような生活の癖がついたようです。その結果が、此の所の経常収支の黒字の増大に現れています。生産した GDPを使い残して余らせているのです。これはいろいろな意味で危険です。
これから日本の経済社会は順調な発展が期待できる条件を備えて来ています。消費の活発化も含め、如何にして日本人がそうした自信を取り戻すことが出来るか、考える必要があるようです。
前回、これからが生産性( 国民経済生産性)向上の本番と書かせて頂きました。経済というのは、より良いモノやサービスがより効率的に生産され、そうした新しい魅力的なモノやサービスが消費者に利用(購入)されて、生産と消費がバランス良く循環して経済の均衡成長が可能になります。
生産性の向上を支えるのは技術革新です、つまり人間の知恵と努力です。それによって生産の効率は上がります。 効率(生産性)が上がれば、コストは下がり、足りないものはより多く生産され、同じ生産なら労働時間が短くなります。
豊かになり、余暇が増えます。
それを目指して人間は知恵と努力を注ぎ込み、社会をより「豊かで快適」なものにしていきます。労働時間の短縮、余暇の増加は、人間に新たな自由な活動の時間を齎し、多分それは新しいモノやサービスの需要を生むでしょう。そしてそれに応えるような生産活動を誘発するのです。経済成長の循環プロセスです。
今、日本では経済成長が思うように実現しないということで政府・日銀も心配しています。少し時間を掛ければ次第にうまくいくと私は考えていますが、それを少しでも早めるためには、技術革新、生産性向上に加えて、消費がバランスよく増えなければなりません。
ということで、政府は「賃上げ、賃上げ」というのでしょう。
経済の基本で言えば、賃金は経済の成長に従って増えるのです。経済が成長せずに賃金だけ上げても、インフレか スタグフレーションになるだけです。
この2年ほどは、円安で差益が出ましたからそれで賃上げをという意見もあるようですが、賃金論から言えば、それは「ボーナスに反映」というのが正しいのでしょう。
現実には、雇用が順調に増えています。先ず量的に増え、次第に質的な改善も進むでしょう。これは出来れば積極的に進めるべきでしょう。経験的には、人間は、生活が安定すれば、勤労意欲も消費意欲も共に増加するようです。特に日本人の場合、これが顕著のように思います。
但し、失われた20年で、日本人は防衛的になり、出来るだけ消費を抑えるような生活の癖がついたようです。その結果が、此の所の経常収支の黒字の増大に現れています。生産した GDPを使い残して余らせているのです。これはいろいろな意味で危険です。
これから日本の経済社会は順調な発展が期待できる条件を備えて来ています。消費の活発化も含め、如何にして日本人がそうした自信を取り戻すことが出来るか、考える必要があるようです。