tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

2021年2月家計調査、コロナに振り回される家計

2021年04月06日 14時49分42秒 | 経済
2021年2月家計調査、コロナに振り回される家計
 今朝、2月分の活計貯砂が発表になりました。
 2度目の非常事態宣言の最中ですから、やっぱり消費の落ち込みは大きいです。

 2人以上の所帯の消費支出は、対前年同月に比してマイナス7.1%で、1月の同6.8%よりも厳しいようです。
 前年より増えているのは教育(授業料値上げ?)の38%と巣篭り需要でしょうか住居の1.1%だけでそのたは食料のマイナス4.2%も含めすべてマイナスです。

 2人以上勤労者所帯につて見ますと、対前年度月比で消費支出はマイナス7.4%と大幅減、ただし可処分所得(手取り収入)はマイナス1.1%ですから、平均消費性向は、マイナス4.4ポイント低下(昨年2月67.4%、今年2月63.0%)ということになっしまっています。

 いわば、すべては新型コロナ禍のせいで、経済学的な分析などなくても、誰もがコロナ次第と思っておられるのでしょうから、説明のしようもないし、必要もないという事でしょうか。

 ただ、家計調査の中の注書きで見ますと、「季節調整値で見ますと63.5%で、前月に比べ0.1ポイントの上昇になった」とありますから、見方によっては、節約疲れもあると読めないこともありません。

 結局、緊急事態宣言は総理が決めた期限通り解除になりましたが、その時はもう第4波の兆しが見え始めたという意見がでていたわけで(政府はまだ第4波は認めていないようですが)ワクチン入荷の心細さも含め、これからも消費の増加、景気の回復は、まさにコロナ次第、という事でしょう。
 
 それでもこのブログは、これからも平均消費性向の動きはしつこく追っていくつもりです。