tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

2021年、明けましておめでとう御座います

2021年01月01日 20時07分39秒 | 文化社会
本年も何卒宜しくお願い申し上げます。

 今年は、年明けから波乱の年のようです。
 最大の問題は、コロナの第3波が猛威を振るう中で、政府の対コロナの方針が、いまだに定まっていなことにあるようです。

 経済の問題は、完全にコロナに振り回されています。
今までの政府のコロナ対策は、国民に対策行動の指針を示し、後は国民の個々人の努力に任せ、政府は経済活動の積極化でコロナ禍に対抗していこうと考えて来ていたようです。

 そこには、国民が確り行動すれば、コロナは防げるはずだ、マスク、手洗い、3密回避のコロナ対策は国民の自助に任せて、政府は経済活動の活発化で、GDPの落ち込みを防ぐことが最も大事なことだ、という方針だったのでしょう。

 しかしコロナウィルスは国民の自助努力の間をかいくぐって種の保存、自己増殖に成功してきました。人間の努力に隙間があれば、容易に新しい宿主(人間)を見つけ増殖します。

 現状の第3波の状態は、コロナウィルスの自己増殖の成功を日本人に見せつけました。その証拠は感染経路不明者の増加です。言われたことは確りやったと思っていても、相手は容易にスキを見つけるようです。

 つまり今、日本人は対コロナで負けているのです。作戦を立て直さなければならないのでしょう。
 更に徹底したコロナウィルスの封じ込め政策が必要なのです。ワクチンの普及までにはまだ時間があります。その間、何をすればよいかはすでに世界の経験の中ではっきりしています。

 それは「検査と隔離の徹底」でしょう。特に日本の政府は、理由は解りませんが、検査の徹底には異常に不熱心でした。

 検査の不徹底を放置する理由の説明もないままに、経済活動の活発化に踏み切るという、誤りを犯したのではないでしょうか。

 今後の対コロナの政策(作戦)は、先ずコロナの制圧、それに目鼻をつけて、初めて経済対策の方に注力が出来るという王道に戻ることでしょう。二兎を追ってはいけません。

 もう一つ、日本の企業を含む専門機関のワクチン開発の状態が全く見えないというのは何故でしょうか。
 それ程、日本の開発能力は落ちてしまっているのでしょうか。世界主要国の為政者は、ワクチンの自国開発に異常なまでの熱心さを持っています。
 この点、政府と開発機関との関係はどうなっているのでしょうか。マスコミにも是非、ワクチン研究開発の現状の報道を期待したいと思っています。

 今年は、先ずこの辺りから、国民に解りやすい政策発表が政府から出て、マスコミかその周知の徹底や解説をし、日本としての覚悟のほどが国民によく解るような状態に早急になってくれることを期待したいものです。