tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

KAITEKI(快適)

2014年11月20日 10時14分20秒 | 環境
KAITEKI(快適)
 「快適」という言葉はいい言葉だと思っています。
 このブログでも「企業は社会に豊かさと快適さを提供するシステム」とか、企業の役割は「人間が資本を使って社会に豊かさと快適さを提供する事」などと繰り返し書いて来ました。

 この春でしたか、ある環境問題の専門家のお話を聞いているとき、パワーポイントの中で、「快適」をわざわざ「KAITEKI」と書いておられるのを見て、

 「トヨタの "KAIZEN" はローマ字になって世界で通用していますが、"KAITEKI" とローマにしておられるのは、「快適」を世界語にしようという意図ですか」とお伺いしたら。
 「その通りです」というお返事があり、意気投合したことがありました。

 企業活動とか、経済活動というと、「豊かさ」ばかりが前面に出てきますが、既に豊かさについては、半分ぐらい「卒業」して来ていて、今「より多くの付加価値」を創造するのはモノよりも、心や感覚、心地よい「カイテキ」感を求める要素の方がどんどん増えているのではないでしょか。

 日本の食文化が世界文化遺産になったり、「かわいい」や「Japanese cool」が世界の人気になったりしているのは良より質、さらに心や感覚と人間の求めるものが進化してきているからでしょう。

 今朝の新聞に、全面の企業広告で「KAITEKI」というローマ字が目に飛び込んできました。三菱ケミカルHDのものでした。
 ネットで見ますと、三菱ケミカルは「KAITEKI」をキャッチフレーズに掲げておられるようで、大変親しみを覚えました。

 貧しさゆえの紛争や不幸も、未だに絶えない今の世界情勢ですが、本当に人びと(人間)の求めるのは快適さではないかというメッセージも含めて「KAITEKI」が世界語のなるような日が早く来ることを願うところです。