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追い詰められる恋愛弱者 結局 諦婚 へ

2023-04-24 01:00:50 | 社会・政治
結婚を希望する男女は一定数居るのにも関わらず、結婚に至る人が減少している現代社会である。そもそも生まれながら性的優位性を持っている女性ならまだしも、それすら無い男性達は婚活だ、マッチングアプリだ、街コンだ、合コンだ、と情報に振り回されながらも婚姻が成就する事を夢見る日々であるが、年月の経過と共に男性にとってはより辛く厳しい状況になりつつあるようだ。

下記記事を参照されたい。

『もはや無理ゲーとなった結婚~「金」も「顔」も両方なければ選ばれない』


従来なら、結婚にあたって男性は相手女性の顔立ちを重視した。無意識内の元型の一つであるアニマ(男性にとっての”永遠の女性”のイメージ)を投影できる女性を求めていたのだ。これは恋愛に於いて最も原初的な動機となるもので、至極真っ当な原理である。しかし、若者の給与が上がらず低水準な年収を強いられる現代社会に於いては上記の理由よりも女性の経済力を重視するようになった。アニマの投影は無意識的だが、経済力を求めるのは意識的で自覚的な理由である。

それに対して女性の方は、従来は相手男性の経済力を重視していたが、現代では男性の顔を重視するようになっている。もちろん、経済力がある事が前提であり、その上で顔の良さ、つまりイケメンであることを希望しているのである。

荒川和久氏も書いているように、婚姻の条件として女性は男性に対して「経済力」+「顔の良さ」を求めているのであり、これが得られないなら結婚の必要は無い、とまで考えているのである。婚活に於いて女性が求める大きな条件である経済力で自信がない男性達は既に婚活市場から降りているのだが、そこに「顔の良さ(イケメンであること)」までAND条件で加えられたら、ほぼ全ての男性はもう婚活市場から撤退するしかない。この時点で全ての婚活女性は男性の恋愛強者(全体の2~3割程度しかいないイケメン)の、その中でも年収面で特にセレブの範疇に入る人々だけをターゲットとしている事になる。

、世間では「親ガチャ」という言葉がマスメディア界隈でよく聞かれる。つまり「経済力」があって両親共に「顔が良い」子供でないと、これからの時代は生きていけない、という観念が一般的になっているのだ。そうではない子供は「親ガチャでハズレを引いた」、という認識になる。こうなると親の側も子供に対して申し訳ない気持ちになり、子供の側も絶望するしかない事になる。真っ暗だ。これを気にすることの良し悪しはともかく社会はそういう空気になってしまっているのが実態なのである。

そうした捉え方になってしまうのなら、もう大半の恋愛弱者男性達は所帯を持つ事も子孫を残すことも完全に諦めるしかない…そうした時代になってしまった、ということなのである。

「晩婚」ではなく、「諦婚」である。


男性も女性も結婚に対する意識がここまで来てしまったのなら、もう人口が増えることは二度と無いのであろう。近々には「独身が半数を占める」状態になるであろうし、その先はイーロン・マスク氏が述べたように「日本はやがて消滅する」ことになるであろう。日本はその潮流に乗っており、その流れを変えられる兆しは今のところ一切無い。問題の核心が「男女(人間)の心」に起因するものであるだけに、システマティック(政策等)にどうにかなるものでもない。

今後は結婚はごく少数の選ばれた人々だけが獲得できる超贅沢品となるのであろうし、恋愛弱者・経済弱者たちは希望しても結婚できず、所帯を持てず、子孫を残せず、全てを諦める事から発想・思考をスタートさせなくてはならない。否応なくそういう時代になってしまったのである。






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