Altered Notes

Something New.

中国経済の現状と限界、そして今後

2019-07-02 15:20:20 | 国際
米中経済戦争で中国は難しい状況になっているが、今後の見通しはどうなのだろうか。

実は2015年から中国の経済成長率はおかしくなっている。その理由は、今まで「アメリカに追いつけ追い越せ」で頑張ってきたのだが、既に相当なレベルまで追いついてしまっていて、もうこれ以上は追いつけない(近づけない)限界地点まで到達してしまったからである。

その限界地点から先はアメリカと同様に試行錯誤をしなければ前進できないのが実情だ。

その試行錯誤とは何か?

それは「経済の民主化」である。
経済が自由な国は色々なアイデアが出てきて文字通り試行錯誤しながらも発展することができる。

しかし中国の場合は、そのアイデアが出てくる土壌が無い。共産党による一党独裁に依ってあらゆる面で自由が無く、発想を柔軟にできる空気が存在しないからである。また、中国では全ての経済的成果は中国共産党を豊かにして一党独裁をより強固にするという目的でのみ達成が許されるのである。(*1)
中国という国には国民の幸福という概念は存在しない。政権幹部の頭には中国共産党の繁栄しかないのだ。

こんな国だから中国は経済的に行き詰まっているのだ。
ここから先へ進歩させようとするなら中国共産党の一党独裁を捨てて民主化を実現しない限り、先へは進めないことになる。

そもそもここまで経済成長できたのも先進国から様々な技術等々をコピーしたり真似したり盗んだりしてやってきたからである。中国が本気でさらなる成長を願うなら民主化は避けて通れない道なのだ。



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(*1)
ちなみに話題のファーウェイという企業も中国の人民解放軍との結びつきが取り沙汰されているが、中国人の証言に依れば「ファーウェイは人民解放軍そのものである」とのことだ。結びつきどころか、実は「ファーウェイは軍それ自体」だ、というのである。軍とはイコール中国共産党である。従ってアメリカを始めとする世界各国がファーウェイ製品に対して情報漏えい面でのセキュリティを気にするのは至極当然のことである。考えてみれば中国において自由主義国が考えるようなまともな企業が存立し得る筈がないのである。