京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

妖怪絵巻

2015-08-15 05:02:02 | 美術・博物館

昨日、京都国立博物館で開催されている『 特別展観 第100回大蔵会記念 仏法東漸 仏教の典籍と美術』(7/29~9/6)に妻を誘い行ってきました。
空いていると思った道路が大渋滞していたのには驚きでした。
お盆期間中はいつもと違う車の流れになるのを忘れていました。











大蔵会は仏教にかんする典籍の展観を中心とした仏教行事です。
大正天皇即位式を記念して始まって以来毎年開催、今年は100回目の記念展示です。
仏教経典「大蔵経(一切経)」関連する書跡、絵画や工芸品も展示されています。

国宝「阿弥陀二十五菩薩来迎図」(京都知恩院)、





国宝「宗峰妙超墨跡 関山 道号」(京都妙心寺)などは見応えがありました。





今回、私が特に見たかったのは「 地獄と浄土」(8/11 ~9/13) です。
重文 「百鬼夜行図 1巻 」(大徳寺真珠庵)が展示されているのです。
これは室町時代の土佐光信作とされ、最高峰の妖怪絵巻です。





7メートルを越える長さに、多種多様な妖怪たちが跳梁跋扈する姿が描かれています。
先日の日曜美術館「あやし おどろし 妖怪絵巻」で紹介され、現物を待ちわびていました。
画像は日曜美術館です。



































説明は省きますが、実に面白い絵巻です。
ふつう絵巻は仏教の教えをわかりやすく、絵で表現したものが多いのですが、
この絵巻は仏教の教えと関係がありません。
さまざまな妖怪たちの表現が実にユニークで、いきいき描かれています。
絵画的にも素晴らしい作品です。
私は国宝 鳥獣戯画図よりも好きです。

これ以外の絵巻も見応えがあります。
通常展示では勿体ないくらいです。
平成知新館、お薦めです。








京都の洋館(第三回)

2015-08-14 05:24:22 | 京都の洋館

昨日からお盆に入りました。
テレビは風物詩のように、新幹線と高速道路の混雑ぶりを放送しています。
京都もお盆休みに入った企業も多いのか、いつも混む道路はスイスイ流れ、
一方観光地に向かう道路は大混雑です。
昨日昼過ぎ、二男夫婦と孫を京都駅に送っていきました。
やっといつもの夫婦二人の生活にもどり、ホッとしています。

今日は京都の洋館めぐりの続きをお届けします。

革島医院(1936,昭和11年)
中京区麩屋町通り六角下ルの個人医院です。
蔦や木々に覆われ建物の外観が分かりにくいですが、トンガリ屋根の建物です。





















新風館
旧京都烏丸電話局(1931,昭和6年)

設計は吉田哲郎 中京区烏丸通姉小路下ル場之町
現在は烏丸御池の複合商業施設です。





大丸ヴィラ
旧下村邸(1932,昭和7年)京都市登録有形文化財

当時の大丸社長下村氏の邸宅で、W・M・ヴォーリズ設計の鉄筋コンクリート造りです。





聖アグネス教会(1904,明治37年)
立教大学校長として来日した宣教師建築家ガーデイナーの設計によるレンガ造り。










別の日、晴れた朝撮影した画像





京都府庁舎旧館(1904,明治37年)





私は京都府庁旧館中庭の祇園枝垂れが大好きで、毎年訪れます。
レトロな雰囲気に祇園枝垂れが非常にマッチしています。
今年の春に撮影したものです。










東華菜館(1926,大正15年)
先日も紹介した建築のスパニッシュ様式の建物です。
旧矢尾政レストランでしたが、現在は中華料理店になっています。
京都の古い洋館のひとつで、ヴォーリズ建築です。ちなみにヴォーリズの生涯で唯一のレストラン建築だそうです。














先斗町歌舞練場(1927、昭和2年)
設計は木村徳三郎、RC造りです。
先斗町と鴨川の間にある劇場で、舞妓さんの踊りが見られます。











鴨川東から見た歌舞練場です。





京都南座(1929,昭和4年)
京都の歌舞伎劇場で、設計は白波瀬直次郎。
外観は唐破風と千鳥破風を組み合わせた、桃山風の意匠が特徴です。





旧村井銀行祇園支店(1924,大正13年)
四条花見小路西にある建物で、登録文化財です。
現在はイタリアンレストランが営業されているようです。








子ども夫婦と孫の帰省

2015-08-13 05:21:59 | 定年後生活

今わが家に二男夫婦と孫が夏休み帰省しています。
二男が大学卒業後に就職した会社は、全国に支店があり、最初は博多でした。
博多で大学教授のお嬢さんとお付き合いが始まり、そのまま結婚しました。
結婚後は二度目の転勤となり、神戸です。
やっと近くに来たと思ったのですが、神戸で孫が生まれると、
今度は三度目の転勤です、なんと札幌です。
転勤はサラリーマンの宿命とはいえ、大変なことだと親ながら痛感しています。
長男と長女夫婦と五人の孫は京都市内に住んでいますので、いつでも会えるのですが、
やはり遠くに住んでいると心配なることもあります。

その二男夫婦は、昨日は孫を連れ、太秦映画村と嵐山に行ってきました。
映画村の開始時間に車で送っていきましたが、大勢の子どもたちが列をつくって待っていました。
やはりお盆で、子どもたちが多かったそうです。

その二男夫婦と孫も今日の新幹線でお嫁さんの実家、博多に行きます。
わが家には二泊三日と少しもの足らないくらいですが、
これぐらいが私たちも疲れずにちょうどいいかもしれません。

私はいつものように朝の散策です。
相変わらずの猛暑続きですが、この数日は非常に気持ちのよい朝です。
やはり、暑い暑いと言いながらも、季節は確実に秋に向かっている。
そんなふうに感じることができる早朝散策です。

昨日朝撮影の山野草です。
夏の花から初秋を感じる花も咲いています。

カノコユリが満開見頃です。
とてもきれいなユリです。










ハマボウフウ





ハマカンゾウ





ノリウツギ





まだサギソウが残っていました。





スズムシバナ





シュウカイドウ (秋海棠)





ツリガネニンジン





ショウロウクサギ










シラヤマギク





ハクサンシャジン





ナツズイセンも咲きました。






トラノオスズカケ





ハギ





ツルウメモドキ





そろそろ見納めです。
ヒオウギ






キキョウ(白)









京都の洋館(第二回)

2015-08-12 05:21:06 | 京都の洋館

京都の洋館めぐりの続きです。
先日京都の洋館を投稿し、私自身あらためて京都の洋館の魅力にはまりました。
この機会にもう少し訪ね歩いてみようと思い、散策の足をのばしました。

龍谷大学大宮本校(1879年 明治12年)重要文化財
設計は不詳です。
木骨石貼寄棟造りです。
数ある京都の洋館のなかでも、私が一番好きな一つです。
格調があり、仏像を見ているような錯覚にとらわれます。









旧南学寮 (重要文化財)





旧守衛所(重要文化財)






本願寺伝道院(1895 明治28年)重要文化財


























なか卯七条新町店(大正14年)
旧富士ラビット、自動車販売会社の社屋として建築されたものです。
2002年、80年の歴史に幕を閉じ、現在ではなか卯の店舗となっています。





ステンドグラスは創建当時のものです。










京都国立博物館(明治28年)
皇室の宝物品を公開する帝国博物館として、宮内省の片山東熊が設計、レンガ造りです。
ここはよく訪れる場所ですが、今回は朝早い撮影のために閉門中です。










京都女子大学錦華殿(明治31年)
西本願寺第22代門主の新居として建築されたフランス様式の洋館です。
大正9年、京都女子学園に移築されたものです。
何度か中を見学したことがありますが、丁寧に保存されています。










長楽館(明治42年)
タバコ専売で財をなした大富豪、村井吉兵衛の別邸です。
現在は宿泊施設、レストランやカフェになっています。















島津創業記念資料館
京都の老舗企業、旧島津本店(明治21)です。
国の登録有形文化財に指定されています。










この島津創業資料館のすぐ近くに高瀬川一之船入があります。





島津河原町別館(1927,)
これも島津の旧本社社屋です。









夜の写真です。京の七夕鴨川会場の帰りに撮りました。









夕暮れの精霊迎え 妙心寺

2015-08-11 05:14:26 | 京都めぐり


私は不信心者ですがこの何年間か、東山の六道珍皇寺と右京区の妙心寺でお精霊迎えをさせてもらっています。
妙心寺は臨済宗妙心寺派の総本山で、毎年8月9日10日に精霊迎えがあります。
私は例年、朝早く行っていたのですが、今年は夕涼みも兼ねて夕暮れに行きました。

南門には精霊迎えの提灯看板がとりつけられています。





参道の両側には露店がでていて、縁日のようです。





法堂前に行くと、テントが張られています。
ミストが出ているのですが、水滴が大きく濡れてしまいそうです。
ここで、お坊様に先祖の戒名を水塔婆に書いていただきます。
料金は300円です。
私も、今は亡き父母を想い、書いてもらいました。










書いていただいだ水塔婆は、法堂の和尚さんに渡し、読み上げて供養していただきます。
私は、生きている間に、十分な親孝行ができなかったことをいつも詫びます。





次は献灯と迎え鐘を撞きます。





大勢の方が列を作っていますが、六道さんほどではありません。





少し明るいときに撮影した鐘つき





仏塔や法堂は、信者さんの手作り提灯が飾られています。
そして境内中におかれたスピーカーから、法堂で読み上げられた水塔婆、御詠歌、ときどき読経が流れ、とてもにぎやかです。


























皆さん仏堂にもお参りです。私も手を合わせきました。









山門がライトアップされてとてもきれいです。
正面より撮影





側面





山門反対側





時間が経つほど参道は混んできます。





入ってきた南門から帰ります。





今年もなんとか、お精霊迎えをすることができました。
後は16日、大文字の送り火で、先祖の霊を送り返します。










百年に一度?リュウゼツラン開花 京都金光寺 now

2015-08-10 13:39:39 | 京都花めぐり


百年に一度咲くと言われるリュウゼツラン(竜舌蘭)が 金光寺で開花しました。
本日昼のテレビで放映されましたので、早速行ってきました。

リュウゼツランはメキシコ原産、葉が竜の舌に似ていることから名前がつきました。
花が咲くのに数十年かかり、一般的に一度開花すれば枯れてしまうそうです。
先代の住職が50、60年前に植えたそうで、それが今年開花したというわけです。

金光寺(下京区六条通河原町西入ル)





開花の案内書があります。





リュウゼツランです。
高さは5,6メートルもあるでしょうか、大きな植物です。










花をズームします。















葉でしょうか、変わっています。










立秋、萩がポツポツ開花、梨木神社

2015-08-10 04:21:56 | 京都花めぐり

梨木神社は京都市上京区にある神社で、京都御苑の東隣に位置し、萩の名所として有名です。
王政復古を唱え、明治維新の原動力となった三条実萬、実美親子を祀っています。




毎年九月には神社の境内で萩まつりが行われ、私も毎年足を運びます。

京都を代表する世界遺産のひとつ、下鴨神社前のマンション建設がニュースになり、ご存知の方も多いと思います。
下鴨神社は二十一年ごとに式年遷宮が行われますが、それには多額(二十億円)の資金が必要になります。しかしその資金が集まらないのです。
それで神社はやむを得ず、下鴨神社前の駐車場などの敷地をマンション業者に期限つきで貸与することにしました。
毎年業者から入る賃貸料に活路を見いださざるを得なかったのです。

梨木神社も全く同じだったのです。
老朽化した本殿や拝殿などの修理費用が捻出できず、やむを得ず参道前の駐車場をマンション業者に60年間の期限付き貸与したのです。
そのマンションは今年完成です。
神社経営は傍目で見ていてはわからないですが、どこも深刻なようです。

長い前置きはさておき、昨日の散策は梨木神社です。
萩には季節はまだ早いですが、立秋の声を聞き、ひとつふたつは咲いているかもと思ったのです。


新築のマンションを背にした神社鳥居





本殿に続く参道の両脇には萩が植えられています。





鳥居近くにある白雲木(ハクウンボク)の実です。





鳥居近くの萩、一部ポツポツ開花です。















境内には有名な「染井」の井戸があります。
京都三名水のなかで千年以上もなんとか湧き続けている唯一の井戸です。





以前はカンパでしたが、今はこんな貼り紙がありました。



















振り返った景色






紫ツユクサがきれいでした。





梨木神社は源氏物語とも縁があります。





ところで、梨木神社前のマンションですが、京都御苑に隣接し、京都府立病院も近い、
京都市内でも特等地でしょうね。
3階建で販売戸数は31戸(68.2~117.4平米)、60年の定期借地権付きながら、
販売価格は6千万円から1億6千万円とのことです。
私は不動産価格には疎いですが、ずいぶん高いように思います。
どうなのでしょうね。
ちゃんと住んでくれればいいのですが、外国資本などの投機対象物件でなければいいなと思っています。





精霊迎え 六道まいり2015

2015-08-09 05:20:29 | 京都めぐり

昨日朝、今年も六道珍皇寺で行われている「六道まいり」に行ってきました。
暦の上では立秋だというのに、昨日の京都の最高気温は38.1度
おまけに9日連続の高温注意報というおまけつきです。
「ほんまにもう堪忍して」と言いたいです。





八月に入ると、京都の町は一気にお盆の装いになります。

京都では八月十三日から始まり、十六日の五山の送り火に終る盂蘭盆( うらぼん)に、各家で先祖の霊を祀る報恩供養が行われます。
また盂蘭盆前の七日から十日まで、精霊を迎える六道珍皇寺に参詣する風習があります。
これは「六道まいり」「お精霊(しょうらい)さん 迎え」とも言われています。

六道珍皇寺のあたりは、平安時代には埋葬の地であった鳥辺野の麓にあたります。
ですからここは、冥界への入口であり、お盆に冥土から帰ってくる精霊たちは、
必ずここを通ると信じられているのです。
今でも朝早くから大勢の方々が訪れ、お参りします。
これも京都の夏の風物詩のようなものです。
私が着いたのは七時過ぎです。

六道珍皇寺入口










門をくぐると高野槙が売られています。










ホオヅキも売られています。










境内の様子










参拝の流れを記した看板が立っています。





迎え鐘のいわれ





境内参道の花屋さんで高野槇(こうやまき)を購入し、本堂で水塔婆(みずとうば) に戒名を書いてもらい、迎え鐘をつき、多くの石地蔵がある境内、 賽の河原(さいのかわら)と称す るところにて高野槇の葉にて水塔 婆への水むけ(水回向 みずえこ う)をします。

水塔婆を書いてもらいます。









迎え鐘をつきます。
長い行列ができています。










ロウソクに火をつけます。









水回向します。










六道珍皇寺の門前でも店がでています。





迎え鐘を待つ長い行列です。
これだけ混雑するわけですからあ、暑さ対策もあり、みなさん朝早く訪れるのです。
私は夜は来たことがありませんが、提灯や行灯の光で独特の雰囲気があるようです。
期間中、お参り時間は朝6時~夜10時です。





なおこの期間、五条坂陶器まつりが開催されています。
六道珍皇寺の帰りにいつもは立ち寄るのですが、今年は暑すぎてパスしました。



京都の洋館

2015-08-08 05:22:25 | 京都の洋館


今回はいつもと趣向が違います。
京都は寺社仏閣が多く、和のイメージが強いですが、明治、大正、昭和に建てられた、
レトロな洋館も多く残されています。
私は比較的自然が多く残る東山や嵯峨野を散策することが多いのですが、
ときどき市内中心部に残る洋館を見ると、妙にホッとするのです。
うまく京都の街並みに合い、溶け込んでいるのです。
京の町の散策で出会う洋館をいくつか紹介しましょう。


京都ハリトリス正教会(1901 明治35年)
京都御苑の南にあります。
木造平屋建のロシア・ビザンチン様式の現役の教会、設計は京都府庁舎旧館と同じ、
松室重光の設計です。
東京御茶ノ水のハリトリス教会も美しい建築物です。東京出張時なんどか訪れました。






























三条通りは古い洋館が多く残されています。
明治維新以降の京都の経済の中心地は三条通りだったのです。

1928ビル(昭和3年)
設計は武田五一 中京区三条通り御幸町
旧大阪毎日新聞社 京都支局です。










京都ダマンシーカンパニー
旧家邊徳時計店(1890 明治23年)
木骨レンガ造り2階建ての洋風商業建築で、京都に現存する民間洋風商業建築では最古の部類に属 します。
設計は不詳です。











SACRAビル(大正5年)
旧不動貯金銀行 京都支店、鉄筋コンクリート造りです。
設計は日本建築 中京区三条富小路角中之町





日本生命保険京都三条ビル(1914年 大正3年)
旧日本生命京都支店、レンガ石貼り





京都文化博物館別館(1906,明治39年)
旧日本銀行京都支店、赤レンガに白い石の辰野式です。
中に入ると当時の銀行の内部がそのまま残っています。
設計は辰野金吾、長野宇平治 中京区三条高倉










中京郵便局(1902,明治35年)
中京郵便局旧庁舎、レンガ造りの現役の郵便局です。
設計は吉井茂則、三橋四郎 中京区三条通り東洞院東入ル









みずほ銀行京都中央支店(1906,明治39年)
設計は辰野金吾 中京区烏丸三条南入ル饅頭屋町
レプリカ新築(2003平成15年)
明治時代を代表する「辰野式(赤レンガに白い石の横帯が特徴)」のレンガ造り
しかし、平成に入り取り壊され、外観の雰囲気を残して鉄筋コンクリートで再建されました。しかし、元のレンガは使用されず、緑青銅の屋根は緑のペンキ塗りと残念なものです。
最近の銀行は文化に理解が少ないようです。
銀行にかぎらず、今もてはやされている企業は特にひどいですね。







他にもたくさんあります。
機会があればまたお届けします。





京の七夕 鴨川会場 2015

2015-08-07 05:21:59 | 京都めぐり

今年も恒例の「京の七夕」が鴨川会場と堀川会場で開催(8/1ー10)されています。
私は妻を誘い、夕刻の鴨川会場にでかけました。
暑い暑い、酷暑続きですが、たまには鴨川の夕涼みも良かろうと思ったのです。
鴨川会場は、鴨川右岸の御池通りから四条通りです。

夕刻の鴨川
四条大橋右岸から撮影(19:00)





東華菜館
大正15年建築のスパニッシュ様式の中華料理店です。
京都の古い洋館のひとつで、ヴォーリズ建築です。ちなみにヴォーリズの生涯で唯一のレストラン建築だそうです。





四条大橋から会場を撮影









夕刻の空に七夕飾りが風で揺れています。









平日の早い時間帯でしたので、まだ大混雑していません。
夕刻の鴨川をそぞろ歩きです。





ステージ展示です。
竹作家が七夕にちなんで制作したオブジェを展示しています。










鴨川納涼床も七夕飾りを装飾しています。










鴨川の西を流れる小さな、みそそぎ川にLEDボールを敷設し、光を演出。










宵闇迫る三条大橋















鴨川左岸のライトアップ





風鈴灯
竹かごの中に京焼、清水焼、京仏具の伝統を生かした風鈴を入れています。











四条から御池まで約30分のそぞろ歩きでした。
鴨川沿いには若いカップルが並んで座っています。
昔から変わらない光景に微笑ましくなります。
そういえば昔、私が妻と初デートしたのも鴨川でした。
まだ暑さの残る時間帯ですが、鴨川からの風が頬にあたり、とても気持ちよかったです。

土日は先斗町歌舞練場で「京の七夕 舞妓茶屋」も開催されます。
舞妓の躍りや冷たい飲み物、甘味なども出るそうです。








昨日の散策、季節の山野草

2015-08-06 11:53:49 | 京都花めぐり

日課の散策、これほど暑いと行き場所に困ります。
でも身近で大好きな草花が楽しめる植物園は、朝の散策にもってこいです。
1回で全てをまわるのは暑すぎて無理、ということで気に入ったところを少しずつ歩くようにしています。

昨日も今咲いている季節の山野草を求めて歩きます。

生態エリアの入口で見つけた野鳥、セキレイでしょうか。





キキョウもピークは過ぎましたが、まだきれいです。
小さなクモ発見





ミシマサイコ(セリ科)絶滅危惧種





先日も撮影しますたが、ヒオウギがきれいのでまた撮影





キンミズヒキ





ハマホウ(アオイ科)





ハマカンゾウ





ハマオモト(ハマユウ)





ハッカ





カノコユリ、まだ開花前ですが。





サギソウ
上手い名前を付けたものです。










カラマツソウ





ツリガネニンジン





アキノタムラソウ





スズムシバナ





蝶々発見、名前はわかりません。





トンボもいました。









秋の七草のひとつ、オミナエシ(女郎花)。
源氏物語にもでてきました。










ユウスゲ






百日紅も撮影















青空に映える花は美しいと思う。






高山植物、昼夜逆転植物

2015-08-06 05:25:46 | 京都花めぐり

植物園観覧温室の食虫植物展の続きです。
観覧温室はさまざまなエリアに分けられています。
そのなかの高山植物エリアは涼しく、猛暑の時期ですが気持ちよいです。


イワギリソウ





チスマフウロ





クリヤマハハコ(キク科)





クルマユリ





シコタンハコベ





エゾリンドウ、もう少しで開花です。





ヤナギラン





ツクシイワシャジン(キキョウ科)





シュムシュノコギリソウ(キク科)





サツマチドリ





ナツエビネ





ミヤマウズラ





ハナゼキショウ





次は昼夜逆転室で咲いていた花です。

ヘビウリ花




マツヨイグサ





ユウスゲ





チョウセンアサガオ





ツキミソウ





オオマツヨイグサ





ゲッカビジン(月下美人)もうすぐ開花です。





ランも少し咲いていました。









































酷暑のなかの観覧温室、少しムッとするエリアもありますが、美しい花を見ていると
嬉しくなってしまいます。







食虫植物展2015

2015-08-05 05:25:14 | 京都花めぐり

連日の猛暑続きのため、日課の朝の散策はどうしても身近なところになりがちです。
ある程度日陰もある植物園は、格好の散策場所になります。
なにより、7時半開園が嬉しく、さらに朝顔展の間は7時とさらに早まります。
昨日は開催中の「食虫植物展」を見に行きました。
今年で24回目となる食中植物展、親子連れが多いのも特徴です。





見慣れたのもありますが、よくもこれほどいろいろな食虫植物があるとは驚きです。
ハエトリグサ、ハエジゴクです。










ウツボカズラなど大きな食虫植物です。































普通の花に見えますが、ムシトリスミレです、




















子どもたちが綿棒を使い、ハエトリグサが閉じるか実験です。










観覧温室の熱帯植物も撮影しました。
画像だけですが、ご紹介します。名前は覚えきれません。





























































高山植物と昼夜逆転室の花は次回にします。





『マグリット展』京都市美術館

2015-08-04 14:38:54 | 美術・博物館


京都市美術館で開催されている『マグリット展』に日曜日行ってきました。
祇園祭が終わり、さあ行こうとした矢先、突然の除湿機故障で展示中止となりました。
やっと修理が終わり、再開をホームページで確認してでかけてきました。
京都市美術館では『ルーブル展』と『マグリット展』が同時開催されています。










マグリットは超現実的な絵を描いた、20世紀の巨匠です。





今回の展示会は、マグリットの作品130点が展示されています。
画像は日曜美術館アートシーン、展示会でいただいた資料です。

1897年ベルギーに生まれたマグリットは、美術学校を卒業後画家の道をめざします。
初期の作品にはアールデコなど当時の新しい動向に目を向けていました。


水浴の女(1925)





マグリットをシュルレアリズムに向かわせたのは、その先駆者ジョルジュ・デ・キリコとの出会いです。
その影響を受けて、独自のシュルレアリズムに挑戦した作品


「困難な航海」(1926)

室内の不思議なオブジェ






「一夜の博物館」(1927)

異質で無関係なものの組み合わせです。





「新聞を読む男」(1928)





「恋人たち」(1928)






「永遠の明証」(1930)

妻をモデルにした作品です。女性の体を分割して描いています。
大きな反響を得た作品であり、マグリットのシュルレアリズムの完成とも言えます。





「凌辱」(1934)

奇っ怪な女性像





「透視」(1936)





「野の鍵」(1936)京都は展示なし






「炎の帰還」(1943)

第二次世界大戦、マグリットの祖国ベルギーも戦火に見舞われました。
この時期はマグリットの絵にも大きな変化が見られます。
強い色彩と荒いタッチ、戦争に対する怒りの感情を表現しています。





「ゴルゴンダ」(1953)

ただじっと空中に浮かぶ紳士たち





「赤いモデル」(1953)





戦後の作品には岩や石をモチーフにした作品が多く描かれています。
石の時代とも言われました。
そこには世界の構造や前提が変容したイメージです。

「現実の感覚」(1963)





「白紙委任状」(1965)

マグリットのテーマのひとつ、見えるものと見えないものの関係を描いた作品
木の繁みと女性が前後入れ替わった不思議な作品





「上流社会」(1965-66)





「大家族」(1963)

暗い空に飛び立とうとする大きな鳥
しかし、鳥の中は美しい青空です。





マグリット、不思議な画家です。
彼の作品の前に立つと、ふだん見慣れた景色がことごとく裏切られたような錯覚におちいります。
アールデコ、シュルレアリズム、印象派のような作品、不思議な魅力がある画家です。

















京都御苑の百日紅と鴨川の野鳥

2015-08-04 05:19:15 | 京都花めぐり

昨日朝の散策は京都御苑と鴨川です。

東山に朝陽が上ります。





京都御所建礼門前の景色





烏丸丸太町を東に入った「間の町口門」から入ると、大きな百日紅があります。















厳島神社に入ります。
ここには平清盛公の母が祀られています。





神社前から拾翠亭を見ます。
拾翠亭は五摂家のひとつ九条家の現存する唯一の建物です。
数寄屋風書院造りで、当時は主に茶会のための離れとして使用されていたそうです。

百日紅とサギ





サギをズームします。




朝の鴨川です。





トンビ





サギ










散策途中、民家の百日紅、青空に映えてきれいです。