鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【4896回】 お客様の満足度を追求するか、売上を追求するか?

2024年05月26日 | 住宅コンサルタントとして
企業を経営していく上で、何を追求するか?

これに正解は無いかと思います。

まさに経営者自身が、どこを目指すのか?

ここがしっかりとしていないと、
経営判断がブレブレとなり、
社員さんにもお客様にも取引先様にも
ご迷惑をかけてしまうことにつながりかねません。

私自身、起業するにあたって、
自社に対する定義づけは、とうに決着がついていて、

「コンサルなんて所詮、裏方。
全てはクライアント様が素晴らしい企業になるために
我が社は存在しているので、
とにかくコンサルティングの質を高めることと、
クライアント様の成長に集中する。
我が社の成長や規模の拡大は目指さない」

と。

自社スタッフの育成に注力するのであれば、
クライアント様のスタッフさんの育成であったり、
クライアント様により良き提案をしたり、
クライアント様に自走していただけるようになっていただく、
ということに時間を使いたい、と思って
これまで仕事をしてきました。

言ってみれば、すごい技術とすごい仕入れ先を
持っているのにも関わらず、
お客様に満足していただくために
自分の器以上に店の規模を拡大させず、
こだわりの鮨を提供している鮨屋のスタイルです。

一方、お店を大きくし、たくさんの人を雇って、
たくさんのお客様に満足していただく、という経営も
志さえ間違っていなければ、正解と言えるでしょう。

ただ、お客様の満足度の追求以上に
自社の売上や利益を求めたり、
経営者自身のエゴの追求をする経営って、
それは根本、間違っていると思ってしまうのです。

自社が順調に成長していくと、
なぜか経営者の中には、
自己顕示欲を満たしたり、
外部からの賞賛をたくさんいただきたい、
というタイプが出て来るのです。

そしてそういう考えの経営者が経営する会社は、
一旦下り坂の局面を迎えると
坂道を転がり落ちる以上のスピードで
会社の業績も空気感も悪化する。

こういうケースを多々、見てきました。

今、日本全国にこういう住宅会社が数社、存在します。

そういう会社をパートナーに選ぶと
お客様自身が不幸になるのです。

そういう住宅会社に引っ掛からない施主様が
増えていくことを願っています。
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