鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第4007回】 承認欲求が強すぎる経営者は、気を付けなくてはならない

2021年12月19日 | 住宅コンサルタントとして

会社を経営して、ちょっとうまくいくと、

周囲のいろんな方から「すごいですね」と言われ、

それが嬉しくてたまらないタイプの経営者が存在します。

 

いわゆる、「承認欲求の塊」タイプの経営者です。

 

この手のタイプは、自尊心が高く、

(本人は自分のことを謙虚だと思っていることが多い)

とにかくいろんな方から認められたい欲がハンパなく、

ちょっとおだてられるとすぐにその気になって、

結構簡単に詐欺にあったり、利用されたりします。

 

そして日頃から、自分より格下の人を囲い、

集団の中心に自分がいることが心地よかったりします。

 

とにかく、ちやほやされると心地よい。

 

十分、認めてもらっていても、「まだ足りない」と、

もっと承認してもらうことを求めるのです。

 

こういうタイプの経営者は、

本当に気を付けなくてはなりません。

 

「これは、選ばれた会社にしか、

声を掛けていないプロジェクトです」

 

というお誘いに簡単に乗ってしまったり、

海千山千の不動産屋にそそのかされて、

絶対に売れない土地を掴まされたりするのです。

 

そうそう、こういうタイプは、接待にも弱いのですが、

金融機関や不動産屋、メーカーや問屋などは、

そこをちゃんと見抜いていたりするのです。

 

ではなぜ、この手のタイプの経営者は、

ちやほやされることに弱いのか?

 

私が思うに、とにかく理想が低くて、

業界内のトップレベルや日本トップレベルと

自分を比較するのではなく、

おらが町の会社と比較してしまっているのです。

 

自分よりはるか上のレベルの方たちには目が向かず、

身近の草野球レベルのチームと比較して、

自社がイケてる、経営者として自分はイケてる、と

感じることが心地よいのですね。

 

世の中には、凄い経営者、素晴らしい会社が

数えきれないくらい存在します。

 

若いのに自分の数十倍の魅力や能力を持った経営者や、

もう人間力で完敗してしまう、すごい経営者も多々、います。

 

そういうレベルが上の人に目線が向かうと、

自分の至らなさ、ショボさに気づき、

精進する気持ちが芽生えてくるかと思います。

 

認められたい欲が強い経営者こそ、

レベルが圧倒的に高い人たちとお付き合いさせていただき、

自分の未熟さを思い知ることが大切かと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする