鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3997回】 売る側が選ぶ時代が近づいている

2021年12月09日 | 住宅コンサルタントとして

「買う側(=お客様)が偉い」という価値観が

日本は異常に強いですが、

世界では全く通用しない価値観ですし、

もう間もなく、「お客様=神様」という概念も

無くなっていくことでしょう。

 

世界的に見ると、あらゆるものが、

 

「需要>供給」

 

という関係にますますなっていくのです。

 

例えば、労働者人口は、

先進国ではどの国も不足傾向にあります。

 

その先進国に労働者を輩出していた国々でも

少子化は年々、進んでいるので、

間もなく(というか既に)移民の争奪戦が始まっています。

 

小麦や大豆などの食品、原油などの資源も、争奪戦です。

 

そして我々の業界でも、職人さんの争奪戦が起こっています。

 

受注しても、工事を請けてもらえる職人さんを確保しなければ、

着工できないということが起こるのです。

 

職人不足は、営繕やリフォームの世界で、

より顕著に影響が出るでしょう。

 

日本の消費者は、例えば水栓が壊れた場合、

業者さんに依頼すれば対応してもらえる、

それが当たり前だと思っていて、

その業者さんが材料代と手間賃と出張費を請求した場合、

価格交渉したり、出張費にいちゃもんをつけたりする方もいますが、

そのうち小工事に対応してくれる業者さんが激減し、

対応してもらえなくなる時代となります。

 

消費者側が、「何とか対応していただけませんか?」と

業者さん側に依頼せざるを得ない時代が間もなく来るのです。

 

未だに偉そうな態度でふるまう、オラオラ系の方は、

どの業者さんからも対応してもらえなくなるのです。

 

依頼する側だから、

お金を払う側だから、

少々、理不尽なことを言ったり、

売り手の方たちに敬意が欠ける人は、

相手にされなくなるのです。

 

皆さんは、売り手側から選ばれるお客様ですか?

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