鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第330回】 組織で働くということ

2011年11月26日 | 住宅コンサルタントとして
体がタフなだけが取り柄な私ですが、さすがに体が限界にきているのか、
自分の体が悲鳴を上げているのが分かる、鬼山住宅コンサルティングの鬼山です。

でも、本日を乗り越えれば、明日はお休み。
元気を出して今日も頑張ります!

さて、皆さんは組織で働くということとはどういうことかを考えたことはありますか?

昨年までサラリーマンをやっていた私は、このことを2年前からずっと考えていました。

会社が組織の形を成している以上、組織としてのビジョンがあり、方針、戦略があります。

この組織として目指していること、そしてそこに到達するための戦略は、経営陣が立てるのですが、
この戦略に対し、それぞれのスタッフがさまざまな意見を持つのは自由です。

そしてその戦略に対し、自分の意見をぶつけるのも自由です。

ただ、その意見のぶつけ方が問題で、会社としての決定事項に異議がある場合、
まずは全員が揃っているところで発言するのは、場の空気をしらけさせますし、
組織の一体化を阻害しています。
だから、自分の意見をぶつけるのであれば、直属の上司なり、
場合によっては幹部クラスやトップに1対1で意見するのもいいと思います。

人それぞれいろんな考え方や価値観を持っています。
当然ながら、会社として一つの戦略を決定したとしても、
それに全スタッフが完全に共感し、賛成することはなかなか出来るものではありません。

組織で働くということは、自分の意見とは違う決定が組織としてなされたときに、
組織人であることをわきまえ、その決定事項に合わせなければならない、ということです。

もちろん、これは自分の意見を殺すとか、
ただ会社の決定事項に盲目的に従う、ということではありません。

自分としての意見や改善提案は継続して行いつつ、会社の決定事項には素直に従う・・・。

それが重要なのです。

分かりやすく言うと、例えば野球チームに所属していたとします。
自分はピッチャーをやりたい。
でもチームの監督は、別の選手をピッチャーとして考えているので、
自分は外野を守って欲しいと依頼された。

この時に、チームの決定事項に従い、外野の練習をする必要がある、ということです。
でも、自分自身の中で、「いつか投手になってやる!」という考え方を持つのもいいし、
納得できなければ、監督に1対1で自分の意見をぶつけるというのもいいのです。

ただ、全員の前で「俺はピッチャーやりたいんだ!」とゴリ押しをすると、
仲間は困惑してしまいますし、場合によっては心は離れていってしまいます。

ここでふて腐れず、外野の練習をやりつつピッチャーのトレーニングも積む選手こそ、
組織の中で働くということにふさわしいと思います。

また、どうしても自分のエゴを通したいのであれば、組織を出る必要があります。

上記の例でいえば、他球団へトレードで移籍するということです。
自分がどうしてもピッチャーをやりたいが、外野転向を納得できなければ、
自分をピッチャーで獲ってくれるチームに移籍するしかありません。

ただ、こういうことが分かっていない方が中にはいます。

組織としての決定事項に反対ばかりしているスタッフがいる場合、
私はクライアントの経営陣に対し、

「そのスタッフに考えをかえてもらうか、
それとも貸家を去ってもらうか、どちらかにして下さい」

と決断を迫ります。

基本的に私は仕事中は温厚な方だと思いますが、
組織の輪を乱す人に対して、しかもそこに悪意を感じれば、
鬼気迫るくらい、徹底的に追求します。

だって、まとまりかけた組織の足を引っ張る行為をしているわけです。
これは、もう自分自身を変えるか、職場を変えるかしかありません。

こういうことが怒らないよう、組織で働く上で、
自分の中に行動基準を設けておくといいかもしれません。
コメント
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