鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第327回】 お客様の変化についていくこと

2011年11月23日 | 住宅コンサルタントとして
相変わらず赤ワインにはまっていて、先日

「やっぱ、ワインはいいグラスで飲まなくては!」

と思い、京都の伊勢丹で13000円のワイングラスをノリで買ってしまった、
鬼山住宅コンサルティングの鬼山です。

せっかくのワイングラスを活かすべく、おいしいワインを飲みまくりたいと思っております。
おいしいワインの情報がありましたら、是非皆様、教えて下さいませ!

さて、今の50代、60代の方にとって、
今の若い20代~30代のお客様の感性についていくのは、
本当に大変かもしれません。

昔は家をただ単に完成させたら、お客様は喜んでくれていたのかもしれません。

また、図面打合せや、外壁・屋根の打合せなどに関しても、
お客様自身が情報を知らなかったため、ほとんどお任せで決めることが出来たのでしょう。

今の若いお客様のこだわりの強さや、なかなか売り手側のペースで打ち合わせが進まないことに
いらだったり、「そんなの、どれ選んでも一緒だよ!」と思ってしまったりする方もいるでしょう。

また、着工してからの問合せの多さ、それからお引渡し後の細かな質問などに対しても
「ホント、今の若い人は細かいなぁ」
と思ってしまう人もいると思います。

でも、時代は変わったのです。
お客様も変わったのです。

昔の建設業の発想、職人の発想では、今のお客様は絶対についてきてくれません。

仕事上、どんな職種でもそうなのですが、お客様の変化に合わせていかなくては、
社会や顧客、会社は皆さんを必要としてくれないのです。

これは芸能界なんかでは、モロに当てはまります。

なぜ、ビートたけしさんや明石家さんまさん、
今は芸能界を引退された島田紳助さんが
ずっと仕事が切れないのか?

逆に一発屋として、一瞬売れまくったのに、今テレビに出れなくなった芸人。
その理由は何なのか?

これは、視聴者や社会が必要としていることに自らを対応させてこなかったからです。
お客様から飽きられてしまったからです。

だから、ずっと必要とされたいのであれば、自分が変わり続けるしかないのです。

現場監督や設計、職人というのは、昔はすごくお客様に立ててもらっていたのかもしれません。
ただ、今の若い方は、自分が納得できないことは、ハッキリと「納得できない」と言います。
やり直しをして欲しいときは、「やり直しをして欲しい」と主張しますし、
交換して欲しい時は「交換して欲しい」と主張します。

お客様がそうなのです。
自分達が変わらなければ、どこの会社でも必要ない人材となってしまいます。

お客様が求めること以上の提案が出来、かつ説得力が無ければ、
お客様は「うん」と言ってくれません。
今のトレンドを分かっていなければ、「ダサい」と思われてしまうのです。

プロとしてお客様が求められるレベル以上に、自分を持っていく必要があるのです。

皆さん自身、それから皆さんの会社は、お客様の変化についていくことが出来ていますか?
コメント
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