鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第313回】 ちゃんとした危機感を持つ

2011年11月09日 | 住宅コンサルタントとして
いつも何かに追われている感がある、鬼山住宅コンサルティングの鬼山です。

おかげさまで、たくさんの素晴らしいクライアント企業様に恵まれ、
スケジュールは半年先まで詰まっています。

また、我が社は月次決算をやっておりますが、
おかげさまで売上・利益共に計画を達成することが出来ており、
決算内容は非常に美しい形です。

でも、私は危機感でいつもいっぱいです。

自分自身が成長し続けなければ、お客様にすぐに飽きられてしまいます。
そしてお客様のお役に立てなくなってしまいます。

当たり前ですが、契約をキャンセルされてしまうでしょう。

コンサルタントという仕事はタレントと同じで、
仕事が無ければ1銭も入って来ませんので、のたれ死ぬしかありません。

常に価値を感じていただけるよう、常にお役に立てるよう、自分を磨き続けるしかありません。

だから、自分の足で調査に行き、
自分の頭で考えに考え抜いています。
四六時中、クライアント企業様のことを考えています。
そして現場の空気を吸うよう、クライアントの現場に立ち、時には接客もします。
(最近はあまり出来ていないのですが・・・)
素晴らしい先人の考え方に触れるようにしています。
常にいろんなことを考え、アクションを起こし続けます。

どれだけ先のスケジュールが埋まっていても、
どれだけ自己資本比率が高くとも、
この危機感は無くならないでしょう。

逆に無くなったとしたら、私はこの仕事を辞めなくてはならないと思っています。

また、エリアダントツの業績をあげておられるクライアントの経営者の方々も
実はメチャクチャ危機感を持っていらっしゃいます。

絶対に潰れないのに、2位のライバルに圧倒的差をつけているのにも関わらず、
「気を抜いたらすぐに潰れますから・・・」
と危機感がありまくりです。

しかしながら、危機感が薄い会社、危機感が薄いビジネスパーソンが
残念なことに結構たくさんいらっしゃいます。

サラリーマンならしょうがないのかもしれませんが、
客観的に自分の市場における価値を考えた方がいいでしょう。

今、仮に自分の会社をクビになったとしたら、
同業他社は皆さんにいくらの年棒を払ってくれるでしょう?

また、危機感が薄い会社に共通しているのは、
複数の事業をやっていることです。

1つの事業が業績がイマイチの時は
別の事業が補ってくれることが多いそうです。

元請の調子が悪い時は、下請の仕事がたくさん入る、とか、
公共の仕事が調子悪い時は、民間が調子いいとか・・・。

でも、そういう会社は、「民間一本」「元請一本」と事業展開を絞っていて、
「ここで受注しなければ、我が社の明日は無い」と覚悟を決めている会社に
勝てないと思います。

複数の事業をやって、リスクを分散しているように見えますが、
実はその安心感が最大のリスクだったりします。

ちゃんとした危機感を持って、常に先を見て手を打ちたいものですね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする