田中川の生き物調査隊

平成12年3月発足。伊勢湾に注ぐ田中川流域の自然と生き物を調べ、知らせる活動をしています。三重県内の生き物も紹介します。

ツマアカクモバチ再び

2010-10-06 | ハチ目(膜翅目)

クモバチ科のツマアカクモバチ Tachypompilus analis (Fabricius

昨年一度だけ出会っただけで,探しても探しても見つからなかったツマアカクモバチが去年とほぼ同じ場所で,やはりこれも同じくヤブガラシの蜜を吸いにやってきた。

三重県レッドデータブック2005にツマアカコブベッコウの和名で出ていて,現況・減少要因として「1997年鳥羽市で記録されて以降、確認されていない。餌となるクモ類の減少が本種の動向にかかわっているものと推察される。」としている。ところが,発行後に発行元の(財)三重県環境保全事業団から動物編の正誤表が出ていて,それによると,「餌となるクモ類の減少が本種の動向にかかわっているものと推察される。」の部分が削除となっている。なお,鳥羽市の記録は神島での採集記録である。

新訂原色昆虫大図鑑Ⅲによると,ツマアカクモバチは「触角基部間は瘤状に隆起する。前胸背板の中央に弱い縦溝がある。後盾板は非常に短い。前伸腹節の傾斜部は強い凹面をなし,その側部の前方および後端に円錐状突起があり,水平部との境は稜となる。♀の前脚付節に櫛歯状の刺の列がある。アシダカグモを狩った後,乾いた土の中にすり鉢状の巣を掘って,これを埋める。」などとある。
2010.10.6





ツマアカクモバチ


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