体長は15㎜近くあったかも。津市の豊津海岸で、ハマゴウの葉に止まったヤドリバエ科のハエを見つけた。
ヤドリバエ科のハエなんて、図鑑にもあまり載っていない。
研究者に尋ねてみると、三枝豊平先生から
「かなり特徴があるようなヤドリバエですが、手元の図鑑類をみても該当するようなものはありません。舘博士にお尋ねしたところ写真では詳細が分からないが、Phyllomyiaの可能性があるとのことでした。このほかにこのような体形でCylindromyia属があります。
いずれにしても、よほど特徴的な普通種でない限り、ヤドリバエ科については属そのものの検索さえも写真では困難ないし不可能でしょう。ましてや種まではとても行き着きません。標本に基づく属の検索にしても、双翅類分類学者でさえもヤドリバエ科以外の専門家では、検索表を引くこと自体がかなり難しいものです。私にもヤドリバエはさっぱりわかりません。お手上げです。」とコメントをいただいた。
素人眼には特徴的なハエと思えても、写真による同定となるとヤドリバエ科の分類学者でさえ属名の可能性を言える程度。似たものがたくさん居るということか。
その後これを見つけた場所の近く、コウボウシバやチガヤ、ケカモノハシなどが生えている砂浜で何度もこのヤドリバエの姿を見かけた。
2009.7.4
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