田中川の生き物調査隊

平成12年3月発足。伊勢湾に注ぐ田中川流域の自然と生き物を調べ、知らせる活動をしています。三重県内の生き物も紹介します。

ハキナガミズアブ

2014-12-28 | ハエ目(双翅目)

ミズアブ科のハキナガミズアブ♀ Rhaphiocerina hakiensis (Matsumura)

鳥羽市菅島で2014.7.23にハキナガミズアブと初めて出会った。
体長は5~7㎜。6~8月に出現。中国にも分布するが、日本では本州(岡山、兵庫、三重)、四国(徳島)、九州(熊本、大分)、屋久島、西表島に生息している。タイプ産地は熊本県の葉木。
光沢ある黒色の体を鮮やかな黄色い線で区切らせている美麗種。
小楯板後縁に微小な2棘がある。

菅島 また行かなくっちゃ。

NAGATOMI,A.,1978.Rhaphiocerina hakiensis (Diptera,Staratiomyidae).kontyu,46(I):l-7,Tokyo.
MATSUMURA,S.,1916.Thousand insects of Japan,Additamenta,2.474pp,Tokyo.


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ezo-aphid)
2015-01-04 12:15:41
おじゃまします。
ふしぎな和名なので調べてみました。haki-ensis から、ハキは地名と推定できます。原記載は、新日本千虫図解2:372頁にあり、分布:九州(熊本葉木)と記されています。どうやら現在の八代市坂本町葉木(ハキ)のようで、八代市泉町葉木(ハギ)ではなさそうです。ハキイシアブの記述から、松村さんが自分で採集したようです。
返信する
分布 (田中川)
2015-01-06 12:38:02
謎解き、いつもありがとうございます。
大図鑑の分布地には九州が抜けておりました。タイプ産地をうっかり見落としてしまったようです。
-ensisは~産という意味なんですね。判りやすく解説していただきありがとうございます。
ハキイシアブもhakiensisなんですね。葉木で松村さんが採集していることから、同じ葉木でハキナガミズアブもきっと彼が採集したものなんでしょうね。
返信する

コメントを投稿