田中川の生き物調査隊

平成12年3月発足。伊勢湾に注ぐ田中川流域の自然と生き物を調べ、知らせる活動をしています。三重県内の生き物も紹介します。

黒豆の幼虫

2008-12-03 | 
シロイチモンジマダラメイガ幼虫
メイガ科(Pyralidae) マダラメイガ亜科(Phycitinae)
シロイチモンジマダラメイガ幼虫 Etiella zinckenella (Treitschke, 1832)

丹波の黒豆を収穫した。莢の中に幼虫が居た。黒豆を食べていた。
隣の畑で黒豆を栽培している百姓に聞くと、「そんな虫はついてない、肥料をやり過ぎたんだろう、豆に肥料をやったらアカンぞ」と言う。
幼虫の正体はなかなか判らなかったが、農業害虫の研究者に教えてもらった。
黒豆を食べる幼虫はシロイチモンジマダラメイガ。この辺りでダイズを食べる虫は、しかもこの食べ方はシロイチモンジマダラメイガに間違いない。色違いや斑紋の異なる個体も皆シロイチモンジマダラメイガだと言う。
農業害虫のある図鑑には「シロイチモジマダラメイガ」の名前で出ていた。
分布は本州北部以南としている図鑑もあるが、北海道から沖縄諸島までとしている図鑑もある。
老熟幼虫が土中で越冬するらしい。飼育ケースに2センチほど土を入れ、しばらく観察してみようと思う。
2008.12.2

シロイチモンジマダラメイガ幼虫
体長は約15ミリ。

シロイチモンジマダラメイガ幼虫

シロイチモンジマダラメイガ幼虫
この体色が最も数多く見られた。飼育ケースに入れておいたら、次から次へと這い登ってくる。老熟幼虫なので、早く土に潜りたいのだろう。

シロイチモンジマダラメイガ幼虫
体色や斑紋などが異なるので別種かと思ったが、これもシロイチモンジマダラメイガ、もう1回脱皮をするはずと教えてもらった。

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