砂浜を歩いていて、高潮線から少し離れたあたりで見つかるのがスナガニの巣穴である。
子供の時から私は、彼らの巣穴をどれだけの数、掘ってきたのだろうか。
自分の腕の長さまでは掘り進める。指先に感じるカニの脚の感触がたまらない。今まで、一度もはさまれたことは無い。穴から飛び出してくるカニがすばしっこい。何度もスナガニと追いかけっこをした。
今日も無性に会いたくなって、掘ってみた。一つ目の穴には居なかった。よくあることだ。二つ目の穴に居た、40センチほど掘り進めたところでカニに触った。穴は少し斜めに掘られていた。幸いにも穴から飛び出そうとはしなかったので撮影できた。
スナガニ科 スナガニ属 スナガニ♂
2007.6.27
図鑑に載っているスナガニとは、色合いがどうも異なるのでかねがね気にはなっていた。どうやら、生息地の砂の色によって体色が変化するようである。この地域のスナガニは色白で透明感がある。
スナガニの体色ついては、夏の繁殖期においても変化が見られるらしいが、私は変化を感じたことが無い。
はさみ脚は左右どちらかが大きい。
夜行性のため、昼間に彼らの姿を見つけるには巣穴を掘るしか方法は無いと思っていたが、日中に活動している様子を観察している例があると聞き知り、一度じっくり昼間に観察してみたいと考えている。
何かのストレスによるものなのでしょうか?
この地で見るスナガニはいつも同じような透明感の有る体色をしています。体色の変動は感じたことがありません。
日中の活動も観察されている方が見えるんですね。でも、臆病なカニですから、なかなか見られないでしょうね。
また、繁殖期には日中も活発に巣穴の外へ出てきてウェービングをします。
雨や曇りの日も日中でもよく出てきています。
ただ警戒心が強いために、人間が近づくと隠れてしまうため観察しづらいですね。フィールドスコープで観察すると良いです。
個人的にも好みのカニで気になる存在です。
発音も聞きたいです。