ツリアブ科スキバツリアブ Villa limbata (Coquillett. 1898)
思いがけず,スキバツリアブと出会った。図鑑に載っている黄色い毛のスキバツリアブである。砂浜海岸でいつも見ているスキバツリアブのそっくりさんとは明らかに毛の色が異なる。これが本物のスキバツリアブである。また,地表面への尾端接触行動をしていたことから,この個体は雌であろう。
スキバツリアブ雌と出会った場所は,安濃川中流域の河川敷である。体長は約12㎜。
吉田浩史・紺野 剛(2010)では,「比較的大型で山地林縁部でみられるものと,比較的小型で河川敷から海浜でみられるものの,少なくとも2つのタイプが含まれているようであるが,詳細な検討が行われていないため,今回は1種として扱う。」としている。
砂浜にも大型のものが居るから,これまでスキバツリアブとして記録されてきたものが3種類に分かれる可能性がある。
山地林縁部のスキバツリアブにも早く会いたいものだ。
文献
紺野 剛 2005 ツリアフ科ノート ビロウドツリアブの観察-特に雌の尾端接触活動について- はなあぶ 20:58-61
吉田浩史・紺野 剛 2010 兵庫県の双翅目4.ツリアブ科 はなあぶ 29:17-29
2010.7.30
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