アミメカゲロウ目ツノトンボ科のツノトンボ雌 Ascalohybris subjacens (Walker)
安濃川の河川敷でツノトンボと出会った。
ツノトンボ科はわが国に産する既知種は3属3種。Ascalohybris属もツノトンボが唯一の代表種。本州・四国・九州;台湾・朝鮮半島および中国に分布し,5月中旬ごろより9月にかけて各地に普通。(新訂原色昆虫大図鑑Ⅲ)
『鈴鹿市の自然』によると,ツノトンボ科はツノトンボの他にオオツノトンボが記録されている。オオツノトンボは,三重県レッドデータブック2005では準絶滅危惧(NT)に選定されていて,ススキ草原など草地的環境に生息しているとされ,県内の丘陵地や低山地で散発的に記録されているという。灯火にも飛来するとのことであるから,出会える機会があるかもしれない。
また,三重県レッドデータブック2005によると,キバネツノトンボが絶滅危惧Ⅱ類に選定されていて,ここ35年間記録が無いという。成虫は5~6月頃に出現するというから,今年はもう遅い,来年以降に見つけたいものだ。
2010.7.30
ツノトンボ♂ 雌の腹部は黄色であるが,♂は赤褐色で,尾端に2個の付属物を持っている。
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