フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

爪あと

2012-10-01 23:40:45 | Weblog
台風17号が通り過ぎていきました。今朝少し青空を見せましたが、青空というとどうしても昭和34年9月27日の朝の青空をいまだに思い出してしまいます。伊勢湾台風が過ぎ去った翌日の名古屋の空は雲一つない見事な青空でした。前の日の台風がもたらした豪雨や暴風が夢のような青空だったのです。空を眺めていると、本当に被害が出たのだろうかと疑うほどでしたが、次々に報道される被害状況は目を覆うばかりの現実でしたね。台風の爪あととよく言われますが、爪で引っ掻くような生易しい被害ではありませんでしたよ。名古屋市内、後遺症が至る所で長く残りました。被害の影響を爪あととよく表現しますが、どうしても小さ過ぎると思ってしまいます。
さて爪あとというと、セールスマンというか営業マンの格言に「お客様に会うときは爪あとを残してこい」があります。つまりお客様の心に自分の存在の証を刻むことです。たとえその日が空振りに終わったとしても、相手になにがしかの印象を持って貰うことが大切だということです。決してマイナス志向の考え方ではありません。トップセールスマンの心得として覚えておきたい格言ですよ。