フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

人生の節目

2013-10-29 20:59:26 | Weblog
かつて私の父親から聞いたことがあります。私の名前の敬生(本名は敬夫)の「敬」は日本地図作成に功績のあった伊能忠敬の敬の字を貰ったと。伊能忠敬の業績に憧れたのではなく、江戸時代の商人だった忠敬がなんと57歳になってから測量家として歩み始めた姿に共感を覚えたからです。当時のこの歳は晩年も晩年です。実際に商人としての家業は隠居しています。そんなところから大事業を成し遂げた精神力を見習えという父の思いだったでしょう。
このように晩年になってから新しいことにチャレンジして成功した人は数多くいます。小説家の松本清張さんも作家デビューが50歳前後の遅いスタートでした。「本能寺」などを書いた池宮彰一郎さんは69歳前後に小説を書き始めたそうですよ。また、先頃残念ながら亡くなられたやなせたかしさんも「アンパンマン」で売れだしたのは69歳のときだったそうですよ。うん?69歳?そうだ私も69歳でした。この一文を書いていて、ちょっとまだ頑張れると思った次第です。
大リーグのある有名選手(59歳までプレーした伝説の黒人投手)が『もし、自分の年齢を知らなかったら今の自分を何歳だとおもうかね』と語っています。味わい深い言葉です。

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