フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

夕焼け小焼け

2013-10-30 12:46:19 | Weblog
「夕焼け」は夏の季語です。しかし晩秋に近いこの頃の夕焼けが一番美しい季節です。ですからちょっと不思議な気がします。特に太平洋側が、この季節の夕焼けが美しいですね。東京で夕焼けが見える時の太陽の位置はアフリカのマダガスカルあたりだと言いますからやはり自然の偉大さがわかります。「夕焼け小焼けで日が暮れて」と子供時代はよく歌いました。しかしこの童謡は近ごろさっぱり聞きませんね。童謡そのものが歌われないですもんね。
この「夕焼け小焼け」をよく歌ったのは「夕焼けの翌日は晴れ」という言い伝えがあって、明日はいい天気だと嬉しい思いがあるからでしょう。余談ですが、小焼けの小は同じ形の語句を重ねてリズムの良さを楽しむ時に使う接頭語だそうです。「大寒小寒」の小も同じです。
ところで、先程の童謡が歌われなくなったと同じように、夕焼けそのものを見ることも少なくなったと思いませんか。上を見ることが少なくなっています。携帯電話のゲームを見ながら歩いている人が多いですからね。涙をこらえる為ではなくもっと自然を感じるために「上を向いて歩きたい」ですね。

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