フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

寡黙

2019-05-01 23:55:20 | Weblog
昔々は「沈黙は金」と言いました。所謂「寡黙の美学」が通用しない世の中になりました。
かつては街頭でマイクやカメラを向けられると、戸惑ったり逃げ出したりする人が多くありました。私も経験したことがあります。昭和の45.6年頃、名古屋の地下街で日産ギャラリーに公開放送のステージがありました。始まった頃はマイクを持ってステージから降りると見にきた人はずずっと後ずさりしたものですが、慣れてくるとむしろ進んで話したがる、出たがる人が多くなりました。もちろん物怖じしないで自分の意見を述べるのはよいことです。こうした現象はテレビのバラエティー番組の影響も大きいようです。出演者のやりとりが活発なのが影響して、何でも喋ってしまうからです。

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