フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

土石流

2014-08-21 19:29:05 | Weblog
広島市の豪雨災害のニュースは、日毎に災害の規模が膨らんでいきます。胸が締め付けられる状況です。とくに豪雨によって土石流が発生し、家屋が流されたり、痛ましい人的被害も数多く出ています。
土石流という言葉に出会ったのは、雲仙普賢岳の噴火により、水無川を土石流が下り大きな被害を出した平成3年だったと思います。人の生活を文字通り押し流してしまう土石流、丁度、その後に島原への旅行があり、現場をバスで通りすぎることがありましたが、まさに現場は廃墟といった感じだったのを覚えています。いや、むしろ自然の前にはいかに無力かを知らされた意識の方が強かった気がします。
被災地の航空写真を見ると、流された家屋がどれだけ山側に入り込んでいたかよくわかります。ということは、山を削って宅地にしたわけですから、どこか危険と隣り合わせだったのでしょう。開発という名前はよくても結果自然を侵していることにはかわりありません。自然とのバランスを崩してしまったのかもしれませんね。共存とは何が必要なことか考える時期でしょう。

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