フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

さ・く・ら

2012-04-05 23:52:36 | Weblog
日本人の心情に一番合う花といえばやはり桜でしょう。その理由は桜の花がパッと咲いて、パッと散る、散り際の良さ、風情がピタッと来るのです。江戸時代の前半には、桜が一気に散る様が武士に嫌われましたが、泰平の世に入り、歌舞伎の忠臣蔵で「花は桜木、人は武士」という台詞が使われたことで、武士の桜嫌いは消えていきました。
日本人はこうした歴史の中で、桜に対して特別な感情が育まれて来ました。その特別な感情の例として、歳をとればとるほど桜に対する思いが募り、満開の桜の下で桜を見上げながら、後何回この桜を見ることが出来るだろうと考えることです。こんな話題を友人にふると、「そうそう、あるある」という返事です。そんな思いを浮かばせるほどの神秘性を持っているといってもいいですね。
今年も満開の時期が間もなくやって来ます。余談ですが、満開と表現するのは、80%の状態をいうようですから、桜便りが満開になっていても出掛ければちょうどいいと考えていたほうがいいですよ。
さて貴方の一番の桜の名所は何処でしょう。アンケートでは吉野山がトップとなっています。残念ながらじっくりと味わったことがないのでいちどはと思っているのです。

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