フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

急がば回れ

2018-03-01 23:31:39 | Weblog
今日から三月、「三月去る」と言われるように三月も去る如く過ぎてゆきます。
しかし急ぐという感覚は、人間自身が身に付けたものです。交通機関にしても、速く到着することを競ってきました。そうです。「時は金なり」という考え方が人間を支配してきたのです。この気持ちは時間は無限にあっても人間の寿命は有限だから、無駄遣いしたくないからかも知れません。しかし、逆に戒めの言葉も生まれました。「急いてはことを仕損じる」あるいは「急がば回れ」近い昔には「そんなに急いで何処へ行く」も生まれました。
とは言っても、相変わらず世の中は急いでいます。リニアの建設も始まっていますし、身近なところでは、エレベーターの「閉」のボタンを特に忙しいわけでもないのに、押し続けています。急ぐということは、その時間の味わいをすてることにつながります。もっと生きていることの喜びを味わうことが必要です。

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