フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

ラジオ

2011-03-22 23:46:53 | Weblog
東日本大震災の発生後に存在感を増しているものに乾電池で動くラジオがあるそうです。ここ数年インターネットの広告費の伸びのデータを見てもわかるようにラジオの広告収入が少しずつ減っていたので、ラジオを聞く人も減っているように感じていたものです。今回は計画停電などで、節電に役立つこともあり、停電の影響を受ける首都圏など各地で聴取者が急増しているそうです。
それに応えて在京のラジオ局は災害支援企画を打ち出しています。被災者への励ましなどのメールが続々と届き、放送されています。被災して眠れない夜を過ごす人たちはこうした放送を通して勇気づけられています。
もともとラジオは一対一のメディアと言われますから、激励の言葉がすべて自分に向けられたものとして受け止めることが出来ますから、元気が出ますね。
そのラジオでもできないことは、被災者の体験を聞いてあげることです。これからボランティアの活動が活発化していきますが、身体を使うボランティアと並行して、体験をしっかり聞く人たちの配置も必要になって来ます。体験を共有することによって癒しの効果が出て来ます。とくにお年寄りには大切な事ですね。

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