フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

曼珠沙華

2009-09-27 16:37:47 | Weblog
この花は記憶力がいいのかもしれません。名古屋の東新町の交差点角で赤と白の曼珠沙華を見掛けました。やはり彼岸の頃を今年も忘れずに咲きました。
曼珠沙華は、彼岸花の他に死人花、幽霊花、かみそり花、きつね花、捨て子花など縁起のよくない名前をなんと約1200近く持っています。根に毒を持っていることや、お墓の近くによく植えられたことからこうした不吉な連想をする名前になったのでしょう。曼珠沙華は一週間もすると花が終わり、それから葉が出てくる花なんです。曼珠沙華という名前もサンスクリット(梵語)の「天上界の赤い花(マンジューシャカ)」という意味で、天から降ってくるとされています。
今日の仕事先の北勢町に向けて車を走らせていても農家の庭先や脇道などでこの曼珠沙華を見掛けます。「赤い花なら曼珠沙華」と歌いだす歌がありましたが、江戸時代のハーフを疎外する時代背景でジャガタラお春を曼珠沙華に例えたのも、美しくても人々に敬遠されたからでしょう。今ならそんなことがいかに理不尽だとなるのですが。
かつて番組の投書で「黄色い曼珠沙華がありますよ」と教えて貰い、平針の方面に探しにいったものですが、どうも今は見られないのが残念です。ともかく名前に惑わされずこの時期愛でてみたいですね。

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